日本人のありよう。
石井竜也
11.05.09 08:30
古くから日本人は、このような大災害と友情関係のように仲良くやって来たのです。亡くなった人は、星の数だと思います。しかし、日本人は、その都度、自分達のモチベーションを、どうやら、復興や、支援、それに災害後の生きる工夫で乗り切っているらしいのです。大災害が起こると、また違った工夫をして、あらゆる産業を見直し、先人達はたくましく、身内の不幸や故郷の災難を乗り越え、それを糧にまた大きな発想の転換をして来た歴史があるのです。いまある、歌舞伎や能の中にもそれを思わせる内容のものがありますし、いにしえから伝わる丹塗りや焼き物なんかにも、その工夫の跡があるのです。いずれにしても、日本人の生きる工夫というのは、原発くらいで崩壊するほど、脆弱じゃないのです。こんな地震大国に住んでいるんですから。ある意味、「死を覚悟で生きている」といっても過言ではない場所なんです。戦後、起こった巨大地震だけでも、いくつあると思いますか?とてつもない数の災害がこんな島国に襲いかかって来たんです。普通だったら、逃げ出している土地に根を下ろして、日本という国に住んでいるというのは、ここに人が生きる「情愛」が存在しているからです。サハラ砂漠に人が住んでいない様に、「情愛」のない土地には人は住めません。だから、この大きな壁も、いつかは、きっとクリアーするでしょう。それは、歴史が証明しています。我々が大きな犠牲の上に生きている事を、いつも忘れてはなりません。それを忘れたときに、自然は、猛威を振るうのかもしれませんね。