MIND BBS 〜掲示板〜

マノリさんの文章はすばらしいですね。

石井竜也

22.04.06 01:03

例えば精神文化は、自分が自然にできてしまう事を言います。そこに無理はないし、強制もありません。物事の本質は、実は、自分が作り上げたわけじゃないんですね。幾千年もの時間が、その国の文化を「精神性の高さ、気品、所作」などを作り出しているのです。ですから、あの国のようになりたいと思って真似をしても、絶対にできないのです。それは、まさにDNAのなせる技だからです。キーウの端の方の街角に、後ろ手に縛られて頭を打ち抜かれた遺体が未だに転がっていたり、その遺体の下に、探知反応を仕込んで創り上げられた地雷などが仕込まれていたり・・・、もうこれ以上説明するのも嫌になりますが、仕方のない現実として聞いてください。今のこの時間も、その除去に努力しているウクライナの現場があるのです。『誰がやった?』ということより『よくこんな残酷なことを思いつくな・・・』何より『どういう精神状態なら、こんなことができるんだろう?』という気持ちになります。「悲しみ」じゃなく、徹底的な「虚しさ」に近いでしょうか?目の前に倒れている愛する家族の遺体にも近づけない残酷さは、すでに鬼畜の域を通り越して、悪魔の所業ですね。ああいう映像が苦手な方もいると思いますが、戦争中は我が国でも、他国に対して同じような事をしたり、されたりしてきたわけです。戦争や侵略は、何をどう理屈づけても、許される事ではありません。よく使う「大義」という言葉は、戦争をする理由として使われる事が多いですが、そんな大層な事ではないのです。下らないプライドや自己中心的な物の考え方、或いはその国の指導者の強欲でしかないのです。それでも、殺されていくのは女性や子供、老人や身体の不自由な人々です。なんの罪もない人たちが、明日もわからない状況に放置されてしまう恐怖の現実なのです。過去を過去としか受け止められない国は、同じ過ちを繰り返します。そうならないように、日本人は行動するべきですね。うちの祖父がよくこんなことを言っていました。「何が兵隊だ!そんなに威張るほど、アイツらが偉いのか!」ってね。ぼくは小学六年生だったので、なんとなくその言葉の意味がわかりました。うちで働いていた初老のおじちゃんが「おれは戦場で百人殺しをやったんだ!」と、胸を張っていっているのを、うちの母親が「子供の前でゲスなことを言うんじゃない!」と、教育者の娘ですから、はらわたが煮えたぎるような声で怒鳴った時には「うちのお母さん、すげ〜〜〜〜」なんて思っていました。1960年代当時、まだまだ現役の中に兵隊に連れていかれた人たちが生きていたことを、思い出しました。今でも、ウクライナのニュースから逃げない母親の気持ちを察すると、いつも母親が言っていた言葉を思い出します。「戦争は、したら、それで負けだよ・・・」この言葉、いまだに僕の中の母親の心の痛みとして感じています。

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