MIND BBS 〜掲示板〜

逃げても国を間違えると・・・

石井竜也

22.06.01 03:39

今日もウクライナでは正義と、国土防衛と、国民を守るため、ロシアとの戦争が一段と、その様相を変えていってます。ロシア軍は、数の勝負と独裁体制でしか見られない全体主義を声高に叫びながら、今日の五十年も前の武器で数の論理を出して、戦っています。対して、ウクライナのゼレンスキー氏は、西側各国の首相や国民感情に訴えかける作戦で、ロシアとは格段に近い新しく性能の武器で勝負をかけています。先の紛争でロシアの思惑に乗せられて、武器の所持を徹底的に排除させられたウクライナでは、既にそもそも、武器がなかったのです。ロシアの強欲とも思える侵略と、あまりに無防備であったウクライナの国家防衛システムは、完全にロシアの奴隷にまで落ちていたわけです。ところが、ゼレンスキーの前の大統領はゼレンスキー大統領に、こう言ったそうです。「ロシアという国は、友人にまで気を許さないし、いつか乗っ取る計画をしている、だから絶対に信じてはダメだ・・・」この言葉が、今のゼレンスキー大統領にも脈々と受け継がれていたんですね。国民全てに情を持たせて、軍隊ではないレジスタンス作戦を秘密裏のうちに計画し、練習を重ねていたといいます。一番ヒトラーっぽい人にヒトラーと呼ばれ、危険分子として扱われてしまったゼレンスキー氏も、自分がユダヤの血族であることから考えても、相当の屈辱を味わったのではないでしょうか。この地域の維持だけを見ると、お互いの国同士の話し合いでどうにでもなる状況にも感じますが、一度、欲に駆られた独裁者というものは、他の国に弱みを見せることを恐怖と捉えるのです。自分の作戦の間違いは軍人の弱さ、弾が正確に飛ばないのは技術者の低さ、政治が自分の意見を無視しているからこんなことになったんだ、というように、どんな負の要素も自分のせいではないように、プロパガンダをしだすのです。ヒトラーの時も全く同じでした。彼は、戦争の終わりに近づくほど、弱くて馬鹿な国民が全ての敗戰の要因だとして、ドイツ国民を馬鹿扱いしたそうです。要するに、自分の作戦、主義主張、歩いてきた道だけが、素晴らしいのであって、それをできなかった国民のせいにするのです。・・・これは本当に人間ではないですね。しかも彼の最後に立ち会った数人の世話役兵士は、彼の独り言を聞いたと言います。「・・・どうせ、勇気に満ち溢れ、頭のいい人間など、すでに、戦場で死んでおるわ!今いる市民など、どうでもいい・・・」と、独裁者の異常者の部分がここなんです。全く、部下や、できる奴の選別ができていないということです。ヒトラーが自殺したというのはとてもじゃないけど、信じられません。影武者を十三人も、揃えていた独裁者がのしあがるには、相当の悪事も働いてきていると思うのです。そんな人間は、簡単に自殺なんかしません。それは、自分の世界に酔っているからです。おそらくヒトラーは、ドイツがあそこまで負けている現場を、どこかに逃亡する乗り物の窓からも、覗かなかったでしょう。その光景は、彼の頭の中の光景とは、単に違うからです。異常者というのは、自分が異常者であることもわからないところにあるのです。

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