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軍港の子

葉月

23.08.12 12:08

78回目終戦記念日を前に、終戦日以降も、生き抜く戦争は継続、弱い子どもは虫けら扱いだった真実。故に、原爆祈念式典首相の式辞には、発する言葉が薄っぺらく感じられた。


8/10放映NHKドラマ軍港の子〜よこすかクリーニング1946〜(一週間見逃し配信あり。)国から「浮浪児」と虫けらの如く扱われた戦争孤児の今日一日を生き抜くのに精一杯の生き様、傷痍軍人や身内に暴力を振るわれ、強制「狩り込み」にリアリティを感じさせる作品でした。観て頂きたい。家族を戦禍で亡くした闇深さを胸に秘めて、生きる術を見つけようとする子役とは思えない立派で有望な俳優達の感受性高い演技が素晴らしく、台詞読みとは違う憑依力に胸を締め付けられ、現在の子ども教育、子育て、生活環境等考えさせられ、涙止まらなかったです。


出演俳優に石井さんのご親戚がいらっしゃるのは存じ上げていましたが、役作りに石井さんのお母様の戦争体験実話が浮き彫りに出るエピソードを番組サイトより抜粋します。


「ぼくは、親戚のおばあちゃんの話をききました。当時は今の小学生くらいの年齢で、茨城に住んでいたそうなんですが、空襲がきたときに備えて訓練したり学校の校庭に防空壕を掘ったりした話をききました。いつもは明るいおばあちゃんが、「戦争はいいものじゃないね・・・・・・」としんみり話す姿を見て、戦争ってこんなにもつらいものなんだと感じました。」


そして、主演俳優のメッセージが胸に沁みます。
「戦争は遠い昔の出来事だと思っている人が多いかもしれませんが、実は僕たちが感じてるより遠くない時代なんですよね。もしかしたら、このドラマで描かれていることが明日起きてしまうかもしれないと思いながら、大切に時間を過ごしてもらいたいです。」
 

余談ですが、ドリフターズ加藤茶さんも幼少期戦争体験者。福島の親戚の家に疎開、水に浮かんだ麦だけの食事差別。妹は栄養失調。母親は、出稼ぎから帰り一緒に暮らせたが、高校進学を諦め、映画館で映写技師として働いていた時、チャプリン映画を観て初めて心から笑い、人に笑ってもらう仕事がしたいと決心し、今に至るそうです。


子どものキラキラした瞳を絶やさないのは、大人の責任。

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