愛国心ってなんだ?。
石井竜也
11.05.17 12:20
「愛国心」などというと、まるで右翼か!とか、言われてしまう今日この頃のご時世には、「どうかなあ・・・」と思う自分がいます。自分の国を愛する事は悪い事じゃないはずだし、その土地でしか生きられないのであれば、やっぱり、自分の国を愛するべきだと思うのです。別に右だとか左だとか、そんな一昔前のイデオロギーとは、無関係。ただ、この国が好きなだけです。その土地が自分達の手で汚されている。大災害は、しかたない・・・俺はそうではないと思うのです。大災害も、現実に地質学者達は、海溝付近の異常事態は4〜5年前から叫び続けていたし、その際の原子力発電所の安全対策、危険性は既に指摘されていました。つまり、研究と、データ分析の甘い把握が引き起こした災害でもあるという事なのです。これだけ、海に囲まれた環境の国で、その災害規模の最悪のシナリオが、マニュアル化されていないという事実に世界は驚愕してると思います。ましてや火山国、ましてや活断層の最多保持国、そして地震大国とまでいわれ続けて、もう何年が経つと思っているのでしょうか?そして、今回の原発事故。あの惨劇から広島が、世界に、そして日本中に発信していた努力も無駄という事か?大体「平和」なんて言うのは曖昧で、ややもすると、すぐに破れてしまうような脆弱な薄皮で覆われているに過ぎない、繊細かつ希薄な土壌の上にあると、思っていい。今回の災害を見ていると、そういった対策は何一つ出来上がっていなかったか、あるいは非常に曖昧でいい加減に処理されていた事がよくわかります。経済をあまりにも優先させるが故に自分の体力以上のリングに上がってしまってたのではないでしょうか?そもそも、フライ級の選手がヘビー級の試合に出ているようなもんだったのかもしれません。そこで、「平和」だの「安全」だの言っても、ヘビー級の選手には聞こえません。所詮は象に向かうヘビ。毒だけをたよっても、踏みつぶされるのが落ちでしょ。福島原子力発電所の1号機、2号機、3号機、ともにメルトダウンを引き起こしていたという事実は、これから「再臨界」が次々に起こる可能性もあるということです。今となっては、「石棺」しか手がないのではないかと思うのですが、まだ、水の汲み出しにこだわっているという事は、臨界が起こっても、放置し、キープせよ!という事なのでしょうか?だとしたら、相当、この国は狂ってる。食い止める手だてを、あくまで人の手にゆだねるのなら、関係者だけですればいい。もうこの状況は素人にもハッキリわかります。汚いものにはふたをしろの精神でやって来たのに、今になって、なんで、ふたをしないのか?こうしている間にも膨大な量の放射性物質が飛散するというのに、手をこまねいて、時間だけがむなしく流れている。この次は、梅雨がくるというのに。