MIND BBS 〜掲示板〜

もう始めました。

石井竜也

11.05.17 13:30

僕の福島県の従兄弟は、原発20キロ圏内の小学校の校長を務めており、被災して2人の学童をなくしました。彼は、非常なる自然界と、尋常とは思えない東電の対応を恨みながら、今は、学校ごと同県の別の小学校に避難している。彼には電話でこう言われた。「なんとか、子供達の顔を笑顔にしたいんだ、顔魂をゆずってくれないか?」早速、必要な物資とともに、顔魂をいくつか送る事にしました。俺の新曲とともに。そんな事しか出来ない状況です。「俺行って歌おうか?」の問いには「来てくれなくても大丈夫。帰るときに子供達が、なぜ帰るの?と聞くから」というものでした。この事からも、福島の今の状況がいかにハードなものか想像出来ると思いませんか?詳しく、今の状況を聞こうとしても、言葉は出てきません。彼の心もまた、疲弊しきっていて、お気軽に人に言える精神状態ではないことがわかりました。俺たちは、3〜4歳からの付き合いです。お互いの言葉のトーンで、何を考えているのか?くらいはわかります。俺が電話した時も、補給車の車の運転手と間違えてしばらく話していたくらいですから・・・。緊迫の度合いが相当高いのです。福島県では毎日が被爆量との戦いだそうです。逃げ出したくても、政府のお墨付きと、保証がなければ、出て行きたくとも出ていけません。もちろん、そこに根ざして何代も、住んでいる家系ですので、母親や、ご近所の手前もあるのでしょう、気安くポイと逃げ出す訳にはいかないようです。喉まで出かかっていた「俺んちに来ちゃえば・・・」という言葉を飲み込みました。彼が児童への責任と、ふるさとへの熱い心で生きている事は、彼の性格をよく知る自分には痛いほど、よくわかります。彼は昔から、こっちが嫌になるほど、責任感の強い性格でした。「俺の顔魂で、子供達が笑顔になるなら何個でも、送るよ」と心で言ってました。北茨城市長の言う通り、今彼らが欲しいのは「心」なんです。だから、俺も歌います。心を込めて歌いますから・・・。それで、何人幸せになるかまったくわからないけれど、出来る事からやって行く決意が新たになりました。

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