自分個人の考え。
石井竜也
11.03.18 01:58
日本全国の県民または都民・府民・道民、あらゆる地方に気質があります。特に東北の人間の気質は、僕はよく理解出来ます。
東北地方は、とにかく寒さが厳しく、人口も東京や大阪のように密集型ではありませんので、非常に小さなコミューンに分かれているのです。つまり、隣近所が親戚以上の絆で生活している訳です。
これは寒い地方の独特な生活スタイルで、なかなか他の地域の人には理解しがたい固い運命共同体のような小さな共同体があります。こういう状況下では、その機能はいい方と悪い方に傾きます。いいのは、それぞれのコミューンが力を出し合って、隣の子供でも老人でも助ける心が強く働く事。ネックになるのは、もう一つで、自分だけ安全圏に知り合いがいるからと、抜け出せない人情が働いてしまう事。あまりにも人と人の助け合いの精神が強いため、「抜け駆け」のように感じてしまい、「自分一人助かる事」を好まない気質なのです。それは遠慮とも通じる考え方で、ある意味、こういう場合はとても不自由に感じる事もあると思います。しかし、だからこそ争って、物をぶんどったり、自分さえ良ければ・・・という考えが出ないのです。
おそらくこの後も他の区域からの受け入れ要請に応じる方々は、少ないと考えます。それだけ、自分の住んでいる場所と周りの人々が心配なのです。
こういう考え方が、東北各県には根強く残っています。気候の厳しい場所で生きる人間達の本能的な物や、風習が今現在も強い絆を作っているのです。そういう東北特有な物の考え方もあるという事を理解した上での援助でないとならないのです。
自分の命がママならないのに、隣近所の事を思いやる気持ちは、ある意味、こういう大災害の時には、とても足かせになる場合があるのです。ここで、説明出来るほど簡単な精神ではないのですが、簡単に言えばそういう事です。
個人主義的に物事が出来ないのが大体の東北の人間の精神性には奥深くあるのです。そんな事も理解してあげて頂きたいと思います。優しすぎるのです、強すぎるのです。
テレビで見る人々があそこまで心の中をカメラに向かって言うという事は、とてつもなく切迫した状況を物語っているのです。
頑張って生き抜いてほしい・・・それだけが今の自分の個人的な見解です。