一見、小さな事が・・・
石井竜也
11.06.07 01:33
本当の意味で後に役に立つ。物事はそういうものだと思っています。「小さな事からコツコツと・・・」とかいう事じゃありません。細やかな配慮が出来うる人に子供達のケアをしてほしいのです。叱ることも、注意することも教育の場には必要です。でも、何でも言い方一つという事もある。子供の心はまだいろいろな情報を判断するほど、多くの情報にあふれている訳ではないので、情報処理は自ずと、単純明快な答えを出します。だからこそ、言葉の調子や、声のトーンなどが必要不可欠なんです。それは男でも女でも関係ない。人の言葉の出し方は、その人の優しさや本来持ち合わせているムードだから。何かが起こったとして、ゆっくりとはっきり「大丈夫だからね」というのと、血相変えてパニックで言えば子供は大混乱に陥ります。だから、言い聞かせる様に接しなくてはならない。とても難しい様に聞こえますが、要は、子供の心に下りれるか?ということじゃないかな?と思うのです。精神的に疲労した場合の子供は、案外、平静を保とうとするものです。その一つに「大人にこび始める」これは、大人への恐怖を表現しています。次に「暴力」自分の精神のコントロールがきかなくなった子供が起こす問題です。そして「無口になり、躁鬱の兆候」これはもう、一刻も早く、心のケアが必要になります。そして最終段階「自分へのいじめ」リストカットなど、あらゆる方法で、自分を痛めつけて行きます。これは、大体、病的な場合と、環境によるところが大きい。完全に遮断された精神状態になると、他を受け付けなくなり、全てを自分の責任と思うのです。これは人間の普通の精神構造で、これだけではリストカットまでは行きません。そこに、自分にしか言えない、または、言ってはいけないと自分でブロックをかけてしまった子供に出る症状です。その子にとっては、死活問題と、受け取った事実を、時間をかけて解きほぐしてあげて、ゆっくりと、教えてあげなければなりません。ここまでくると、優しい言葉などききません。ましてやゲームなんて、もってのほか。こういう子は寄り添ってあげる事が大切なんです。その子が言い出すまで、気がついていても知らぬふりをして、いつでも横にいてあげる事が一番だと聞きました。・・・たしかに。