命をつなぐはずのモノが・・・。
石井竜也
11.06.07 23:39
世界中で今までに実験されてきた核実験は、一体何千回あったのだろう?我々がまったく知り得ない秘密裏に流されてしまった、原子炉の小さな事故は一体世界中でどのくらいに上るのだろう?そして、それだけの量の放射線は、今もこの地球上に付着・沈着しているはずだから、俺たちが今も浴び続けている放射線は、おそらく想像以上かもしれない。1000年前の人間がもし、今の世界に現れたら、おそらく、日常世界中に蔓延するあらゆる国から放出される化学物質と、放射能汚染に身体が耐えきれないだろう。そういった意味からすれば、我々はそれなりの進化をした事になるのか?それとも、ただ少しこういう状況に慣れた程度なのか?地球上で最も脆弱な部分は、大気だという。大気汚染は、温暖化も、地球規模の大災害も起こす。場合によっては、今まで発見出来なかった病原菌や、新種のウィルスも出てくるだろう。その一つ一つに立ち向かって行かなければならない未来の人間達は、果たして生き残れるのか?全てのの根源的理由を考えてみると、意外にも簡単な答えがあった「経済・権力主義」この二つの人間に及ぼす強欲の悪行は巨大だ。本来人間を豊かにしようと、開発される化学や、宗教、精神、文化までも、欲望は飲み込んでしまう。人間は、「ここまで」という言葉を忘れてしまった動物なのかもしれない。元来、人間にも、「ここまで」木の実を採ったら、来年は食べ物が不足する。とか、「ここまで」相手を追いつめたら、結局自分達の主が滅びてしまう。とかいう、根源的な危機管理システムは、本来は人間の脳細胞のどこかにあったに違いない。新しい技術のほとんどが、戦争や争いの中から出て来たのも確かなのだ。俺たちが行っている「罪」というコト事態が、実は、本能に近いモノなのかもしれない。生命を維持、繋いで行くはずの機能が、実は、破滅的な方向へ向かう様に組み込まれた自滅本能だとしたら・・・いやいや、そんなはずはない。本来の人間は、痛さや、苦しみを好む生き物ではないはず。象でさえ「死」というものを「悲しみ」としてとらえている研究結果もあるのだ。きっと、今の日本は、本来、見てはいけない危険範囲の中にいるのだろう。そのエリアに入ると、危険を危険として認識出来なくなる。まるで蟻塚を破壊された蟻の大群の様にパニック状態になる。本能に裏打ちされた相当の組織能力を持つ彼らでさえ、破壊された蟻塚をまた元通りに作りだすまでには、時間がかかるという。いまの政府の状態や、我々も、パニック状態にあるのは確かだが、そろそろ、立て直しの準備をしなくてはならない。命の連携を「無様な欲望」や「強欲な意地の張り合い」の餌食にしてはならない。信じられる言葉や態度には、必ず、光が見えるものだと思う。・・・そのくらいの本能は、まだ残しておいてほしいな。