大丈夫ですよ。
石井竜也
11.06.09 17:55
私本人は、至って元気であります。「顔魂」も作っているし、別にこれと行った日常を変える事もなく、いつもの様にめまぐるしくはあるけれど、平穏な日々を送っております。ただ、東日本大震災の余波は、もちろん、みなさんと、同じ様に受けていますし、全てが順調か?と聞かれれば、もちろん、無理矢理な元気でしかないでしょう。政治不安や原発問題、東北復興や、世界経済の日本への打撃、数え上げたら、ほとんどが、自分達の日常にいつかは遠い日ではなく、襲ってくる恐怖として、皆様と同じ不安を抱えております。でも、そういった事全てが要するに僕には作品への昇華という、物事を少しでも深く考えるいい機会をいただいたと、神に感謝しておりますので、心は、3・11の頃よりは、いくらか平静を保てる様になっております。今の状況は、どのセクションに所属、あるいは関係していても、痛みはそんなに変わらない不安を全ての日本人がもっている時期です。だから、自分が心になにがしかの情緒不安定材料があったとしても、それをなるべく特別と受け取らない様に心がけております。「それはそれ」「これはこれ」と心の中の整理をつけないと、確かにやって行けなくなるほどの巨大な事象です。皆さんも、心に抱え込む事をやめて、少し、歌に、趣味に、自分を、少し自由にしてあげられると、意外にも、出来る事が見えてきますよ。ここに集まっているお金は、ドンドンと膨らんでおります。そのため、自分でもわからないプレッシャーを感じる事もありますが、やっぱり、今すぐ使ってしまうのは、違うのかな?と考えております。赤十字も、まだ、全体の3割しか還元出来ていないほどの複雑な状況下で、このお金を、今活かす事はなかなか困難とは思います。そのうちにきっと、私たちの様に考えている人々が出来うる一番いい、お金の使い方が出てくる事を、僕は信じております。絶対に、よりよい、小さくても意義のある使い道が自ずと開かれて行くのではないかと思っております。どうか、僕自身の事は御心配なく。多少疲れてはおりますが、抱え込んで、自分の責任だ!などと、役割以上の出しゃばった考え方は、してはおりません。もちろん、こういうサイトですから、あらゆる問題提起や、みんなで考えなければならない事は、ちゃんと、話して行きたい。夢物語だけでは、現実の東北の状況は、到底理解しきれないどころか、このサイト自体が「失礼のドア」になってしまいますからね。でも、やっぱり、言葉は、優しい方がいいかもしれないですね。傷ついた心で御読みになる方もいらっしゃると思うときに、あまりにもギシギスした、「夢も希望もないサイト」になってはいけないと思います。皆さんの心温まる文章にはいつも僕自身が励まされておりますよ。距離というのは、本当に難しいですよね。離れすぎても無味乾燥になってしまうし、近づきすぎると当事者に近すぎる感覚をもってしまい、応援という大命題を忘れてしまう。だからいつも、自分にこう言い聞かせています。「考える事から始めよう」