MIND BBS 〜掲示板〜

現場の声。

石井竜也

11.07.30 03:03

こういう大災害の後のスッタモンダは、当然のごとく絶対に避けては通れないと思います。考え、行動し、実現の予想をする。今の状態は、「復興」という漢字2文字に振り回されすぎていると思うのです。そこに至るまでの、多くの事柄がまるで抜け落ちてる。まずは、生活基盤の最低限度の確保。次に、健康面での相談窓口の設置、弱者優先のシステム作り。避難所同士の情報交換のためのインフラの充実。精神面でのケアが必要な方へのメンタル・ケア。そして出来れば、国の責任として、専門知識の豊富な技術者の現地への導入。こういう全ての事を、まず、取り揃えてからの「復興」であるべきではなかったのか?仮設住宅も良いけど、住民の細かい精神状態の移り変わりを理解しての仮設住宅じゃないと、折角のお金がむだになる恐れがある。もっと、現地の方々の声を真摯に受け止める国のサポートを受けたスタッフが必要だったのではないだろうか?各市役所や、町役場は、結局被災者の皆さんと同じ境遇な訳で、冷静な判断や、故郷を思うがあまりの対応の遅れを引き起こしやすくなるのではないかな?もちろん、地元の自立心は、大切な項目の一つだとしても、やっぱり、専門的な知識のある各プロフェッショナルの参加で、「安心度」がぜんぜん違うと思うのです。特に放射能汚染地域と断定された場所には、絶対に専門家が必要であると同時に、測定方法と数値の見方、被曝対策本部、避難の指示、現実的な事態の説明。これらは、どう見ても、こういった特殊災害ケースで準備しなければならない、最低限度の設備だと思う。よく考えてみると、・・・これって、現在は現地に、設置されてるのかな?おそらく、石巻に行った時には、それらしい、機関の情報はなかったように思う。一番早く動いたのが、地元民とボランティアじゃ、この国はどうなってんだ。パニック状態にある地域を割り出し、そこの状況の把握を、『頼れる中心人物』に端的に項目ごとにまとめあげてもらって、まずは、災害対策のプライオリティーを決めていくことをしないで、いったい何が出来るというのだろう。また今回の特徴の一つは、孤立避難と、集団避難の二つに大きな隔たりがある事。これは、現場の様子を、きちんと調べる機関が抜け落ちている証拠じゃないか?出来る事出来ない事、その時その時で変わるこの状況を、まとめて把握し、小さな区域ごとの状況報告委員のような機関を少なくとも、2週間くらいで作れていたなら、落とさずに済んだ命も多かったように思うのだが・・・。なんとも、ずさんな災害処置だと思わざるを得ない。大体、今でも、書かれている、日本地図上の放射能区域の2重丸は、何の意味があるんだろう?今となってはもう、あんな簡単な事じゃなく、もっと、ホット・スポットも示した、被爆危険地域の詳細な地図と、これからの避難予想区域の指定ができていて当然だと思うのだが。対応の遅れと、状況の把握が全く出来ない政府の指示に振り回される120日間。いい加減に物事のリアルさに気がついてほしい。困難な事なのは理解できるが、その努力が見えないことに失望する。

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