京都問題の総括。
石井竜也
11.08.16 09:26
考えてみれば、京都であれ、奈良であれ、その地域をこよなく愛した魂を、その場所で迎えたり、送ったりするのが御亡くなりになった方々の本望と私は受け取っています。自分の親戚、自分の家族、自分の孫や親、子供に見送られながら、変わり果てた故郷に想いを馳せながら、天に上っていく幾万の御霊を思えば、地元で行ってあげるのがスジだと私は思います。いくら、『五山の送り火』が優美で、京都の方には、大切な行事でも、京都以外の方から見れば、単なる夏の風物詩行事です。今回のニュースで陸前高田側の薪を一本一本切り出して、汗だくで、願いを集めていた被災者の方が、「いや~、今回は、本当に京都の皆さんには、申し訳がなかった、京都に余計な心配をさせてしまい、気の毒だったと思います。」と言っていたルポがありました。京都は、大好きな場所ですが、本当の御霊を持っていかなくてよかったと思います。京都はあれでよかったと思います。ただ、一つ残念なのは、東北の状況との温度差が、これほどあるのか?という実態。心をズタズタにされた人々の心を2度に渡って、裏切った結果になってしまった事だけです。