島国という弱点。
石井竜也
11.10.26 09:56
経済大国と呼ばれるニッポンは、名は『大国』でも、国土は、ただの島の固まりです。面積で言えば、アメリカの25分の1しかありません。そんな小さな面積の中で起こった、国土どころか、世界をも震撼させる大事故は、小さな国民には、対処方法がみつけられない。とにかく逃げ場がない。そして、一番のネックになっているのが、政治も、NPOもアマチュアの善意で構成されている事。これは、実は、厄介なのです。プロであれば、その職種という事になり、時間で金銭も発生しますから、仕事のやりがいに繋がりますが、善意だけの自己努力では、長続きも、金銭も生みません。だから、徹頭徹尾、冷静にときに冷酷に、対処の方法も、厳しく訓練を受ける訳には行きません。時間も限られ、従事する事が困難な状況に陥る事になるのです。国民の自己負担をまるで、あたりまえのように、促す政治は、アマチュアの集団と言えるかもしれません。自衛隊が入るだけで、物事が、スムーズに行くのは、彼らがプロの集団だからです。こういう大きな災害の場合は、多少、強引でも、プロを育成しながら、サポートできる人員のプロフェッショナル化を計らなければならない所を、国は、全く気がつきもしません。ボランティアも、こういう徹底した訓練を行った人の元での指示なら、もっと、力を発揮する事が出来るのではないかと思うのです。これは、この国が、島であり、海という防波堤に守られてきた恩恵を信じすぎる事から始まり、海に囲まれた孤島でもある事を、忘れた悲劇でもあります。短絡的なテレビ報道で、安心を無理矢理、心に作る事しか出来ない国。ウソの丸呑みは、危険な兆候です。ウソは、心地いい、ウソは、痛くない、ウソは、安全のように感じる、ウソは、危険を隠す、ウソは、人間を変える、ウソは、深刻な状況を拡散できる、ウソは、だまされる事になれさせる、ウソは、数字の問題にすれば簡単に偽装出来る、ウソは、安上がりに済む、ウソは、短絡的な方向へ人間を流しやすい、ウソは、結局、弱点です。