今回の正月くらいは、喪に服すべき。
石井竜也
11.12.31 14:54
西日本の活気とは裏腹に東日本の状況は、まだまだある種のトラウマから脱却とまではいかない状態。テレビを見ていても、なんか冷静に見ている自分がいて、あまり入り込めない。あっちじゃ、必死に盛り上げようとがんばって番組作りをしているのは本当によく解るんだけど、・・・残念ながら、本心から楽しめていない自分がいたりしています。きっと、番組に出ていれば、そうとも言ってられない自分もいるのでしょうが、それにしても、今年の年の瀬や新春関係の番組作りは難しかったろうな。「楽しさのバランス」がどうしても、上手くいかない。とにかく、日本人特有の新しい年になると、全てをゼロに出来る性格を利用して、力を込めて個人個人の自己努力が求められる年になりそうですね。自己嫌悪を煽るより、現実は現実として受け止め、自分なりの生き方を力一杯歩いていく事が大切ですね。こんな時代だからこそ、顔を上げて、冷静さと沈着さ、そして「楽しさ」をわすれずに。夢見心地がなければ、人間、穏やかになれませんもんね。「人」として、大きく物事を見る目と目の前の小さな矛盾をも見逃さない繊細さを同時に発揮して、周りと自分の状況を把握しながら生きていきましょう。龍は大胆不敵に見えますが、実は、自然を細かく見つめる神の使いでもあるのです。つまり、人間の社会と、自然界をつなぐ役割を果たしてきたキャラクターなのです。日本という竜が大けがをしています。だから、傷ついたこの神獣を我々が手助けして守る時ですね。皆さんよいお年を。そして、正月気分も一段落した頃には、まだまだ復興にはほど遠い状況の被災地の方々が今この瞬間にもいる事を思い出してあげて下さい。「絆」とはそう言う事です。