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グリーフケアってご存知ですか?

nico

12.02.11 23:38

今日、「グリーフキャンプ・フォーラム」に参加してみました。~大切な人やものを失って悲しみ嘆いてる状態から抜け出す支援をする「グリーフキャンプ」。東日本大震災で親を亡くした子どもたちを対象に実施するために、欧米の先行事例を知り、日本でどう進めるかを考える~趣旨でした。(主催:日本キャンプ協会・日本YMCA同盟・朝日新聞厚生文化事業団)

※グリーフ:悲嘆

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一日かけての勉強会でした。専業主婦で幼子持ちの私です。まだ何もできてないのですが、「私なりの、考えることから始めよう」として、何か出来ることはないかと手探りで以前から興味のあった心理講座の受講をしたりの一環で、目に留まった「グリーフケア」でした。この「グリーフ」って皆さんはご存知でしたか?日本語で言う、「悲嘆」です。私は初めて耳にしました。それをキャンプを通して、親を亡くした子どもを対象に行う事業がこれから行われるとのこと。この3月に多額の寄付金を贈ってもくれ、気候的にも東北の子どもたちが暖かさを感じられる気候の台湾にて、まず開催されるそうです。

日本では阪神淡路大震災からを「心のケア元年」「ボランティア元年」といわれますが、まだまだ子どもをサポートする場がなかなか広がっていないと、その頃から携わって尽力されてきた方がおっしゃていました。人が動くところは、どうしてもお金がやっぱりかかるけど、それをサポートしようという気持ちが社会的意識にまで育っていない。子ども一人一人の物語が、「美談」止まりになってしまっているのが現状だと。

3月11日まで1か月となりました。マスメディアがただただ騒ぎ立てる気配がするのが気がかりです。
「心の傷ついた子たちが、どういう気持ちで3・11を迎えたいのか。」
そこまでの意識を持って、社会全体でその日までを考えたいとのお話もありました。壊滅状態と言われる地域では5人~6人に1人が死亡しているため、「うちは流されちゃったけど・・・」という比較で物事を捉えて考えてしまう傾向が強いそう。自分の痛みを大事にしないで我慢しちゃう。けれど、ちゃんとグリーフの過程を踏まないとPTSDなど後々に苦しむようになってしまうことが多いのだそうです。

両親を亡くした孤児240人
片親を亡くした遺児2000人

孤児に一人頭で何百万という寄付金をこの主催の一つである朝日新聞の事業団が手渡したくても、お役所仕事で民間事業者には子どもを特定する名簿は教えてくれず、特定するのが大変困難だそうです。現在160人までやっと手渡せたそうです。まだ判明していない子も3割いるので、どなたかこの事業をまだ知らない高校生までのお子さんをご存知でしたら、ぜひ教えてあげてください。返還は不要だそうです。

心のケア・ボランティア
17年前の経験から、その当時本当にちゃんとケア出来たと言えるのか?今は、流行になってしまっていたり、押し付けになってしまってるところが否めないのではないか?ちゃんと一人一人に寄り添って長いケアをしたいと「グリーフキャンプ」構想は行動に移すまで、準備に時間をかけたそうです。
初めての視点・視野をたくさん学べる場でした。

被災地では、今、良い子が多いそうです。グリーフの理解が進んで、笑ってるからもう大丈夫と決めつけてしまうのではなく、笑ってる後ろに隠れてる情緒をちゃんとサポート出来るような社会がとても求められているのです。

「子どもが子どもらしく この時期に 生きられるように」

いろんな角度から真摯なサポートが存在するんだなと感じる一日でした。厚生労働省では、子ども支援センターを各県に設置しようという構想も上げっているそうです。

寄付金を手渡す子を探しているうちに気が付いたお話として、両親を亡くした子の大半が小学3年生くらい以上の子だという事実にはショックでした。赤ちゃんや幼い子は親御さんと一緒だったからだろうとのことでした。この視点の事実は、幼子を持つ親として何とも言えない感情に苛まれました。
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この場でぜひ紹介したい内容でしたので、長々と失礼たしました。

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