相馬の子供達の状態。
石井竜也
12.03.04 14:41
実は先日、俺は、ある支援団体の開催するパーティーに行ってきました。俺が行く事はいっさい秘密でしたので、子供達には「あ、本物の石井だ!」とか、上から目線で言われましたぜ。南相馬には、今でも多くの子供達がとどまっています。これは政府もマスコミもあまり報道していません。なぜか?・・・それは想像して下さい。これだけ残酷な事を平気でしでかしてきた政府と東電です。そんな事を報道させる訳がありません。自民と民主の首脳同士の握手のなんと気味の悪い事。後ろに見えるのは根深い恨みと「おいしい思いを分けましょうや!」という思惑でしょうか?いやいや、人は信用しなきゃ。彼らは必死で国を守っているんですよ。・・・小さな命もね。まあ、小さすぎて、気がつかないのかもね。とにかく子供達の元気な姿が涙でかすんじまって、自分の故郷の子供達の事を思い出してしまってね・・・。俺も年だね涙もろくなっちゃって。
これだけは言っておきます。「瓦礫ぐらい地元の業者が地元で燃やせ」とおっしゃる人々は、瓦礫の量を知らないでいっているんですよね?東北の瓦礫の量を合わせれば、ちょっとした山が出来てしまうくらいの量なんです。汚染された瓦礫の処理をすれば、その煙の中や灰の中に高濃度の核汚染物質が出ることは避けられないでしょうから、反対する人々の事を、『酷い』とは言えないのも理解出来ます・・・が、時間の問題です。南相馬にいる人々に「なぜそこにいるの?」と聞く人も、同じ穴のムジナですね。逃げる場所があって、キチンとした保証さえあれば、のどから手が出るくらい逃げ出したいでしょ。でも、逃げたその先に待っている物は、心ない差別と、無保証の生活、子供達も学校で差別され、今となっては大した変わらない量の被曝をし合ってる同士が、微量の違いで差別する馬鹿さ加減。そんな所に暮らすより、やっぱり、ふるさとしかないからいるんですよ。福島の現状は、悲惨です。圏内でも、差別的な事が起こっているんです。そんな中、仮設の冷たい街で、必死で耐えている子供達なんです。あなたも、俺も、運が悪ければ近いうちに癌を発症するかもしれません。あきらめるか、抵抗するかは個人的な事なので、皆さん一人一人が決める事です。ちなみに、俺は覚悟しています。(でも、そのときになったら、泣きわめいてしまうのでしょうけど)放射能測定は、スピーディー・クラスか、200万円以上の物でないと、細かい測定は不可能です。なぜなら、放射能は、いろんな数値があやふやです。アメリカや、中国、フランス等、安全基準値が違うのです。だから、勝手に安全基準を、簡単に決められるんです。ちなみにドイツ人は、日本の基準値を見て「クレイジー」と言っているそうです。