心の復興と現実。
石井竜也
12.03.21 17:24
うずたかくそびえる東北の被災地の瓦礫の山。よく見ると、椅子だったり、布団だったり、車の部品だったり、屋根らしき部分であったり・・・と、それはまさにここで人々が慎ましやかに一生懸命生きていた証しそのものなのです。「瓦礫」に放射能が含まれているからから、燃せない!と、ご心配はもっともです。今となってはいくら政府の役人がふんぞり返って「あ〜〜、これは瓦礫ですが、今、ガイガー・カウンターで調べてみますから・・・・ほら、この通り、全く危険度なし!!」さんざん今まで嘘八百並べ立てきて、今更その口で「信じろ」言う方がおかしい。こういう一つ一つの対応が復興を小難しくしているし、出来る事も出来なくさせている。「大震災、あるいは有事の際には、初動をどう動いたかで決まってしまう。所見の甘さは、その後の連鎖的な人々の不信感をあおるだけで、頼りにならないイメージしか植え付けないものです。」ある政治家の意見です。確かにその通り。悲しいかな、今の日本人は人の言葉に懐疑心からでしか入っていけなくなっている。それは決して、国民が疎遠になっている訳じゃなく、「現実を丁寧に説明し、国の指針を、子供でも解るように推進する事が出来ていないためです」これも、ある政治家の言葉です。時に、議論の中に見え隠れする民衆の言葉が、今は、少しの希望です。俺が思うに、なくなってしまったものが大きすぎて、現実的に受け入れられないでいる時期の被災地の本音を、優しく、細かく聞いている番組は殆どない。名産品も大切な事ですが、まずは被災地の人々の、最低の保証と生活基盤でしょ?心の深い悲しみ部分は誰だって、そう簡単に語れません。原発問題も、「電気料値上げ脅し」で、震え上がる始末。あんな物がなくても、十分に日本の産業はまかなえるのに、なぜか、危機感だけをあおり、「そんな事言うなら、こうするぞ!」という東電や経産省のあくどい天下り護送船団方式、悪同士の助け合い運動には、開いた口が塞がらない。仮想敵国に「韓国」を選び、国民の関心をふやかして、絶対に福島の問題には触れない。何が復興計画だ!同じ国に住む同じ国民に対してのあまりにも見え透いた三文芝居とカラクリには、もう疲れたよ。現場はどんな思いで生活していると思っているのか?『適材適所』なんて言っている暇があったら、国は「人々の心」に目を向けるべきだ!!それが「人の世」というもんだろが!!