ここの意味。
石井竜也
12.04.09 21:00
ここは、現実も、未来も、不安も、鬱憤もあっていい場所です。「事実は小説より奇なり」と、昔の人は言ったけれど。本当にその通り。この世の中で嘘のような真実は意外にも相当あることに気がついた日本人。俺もその一人です。ベクレル、シーベルト、マイクロ・シーベルト、ミリ・シーベルト・・・今まで聞いたこともなかった単位が湯水のようにテレビやラジオから、当たり前のように流れる現実。小難しいことはこっちにおいても、確実に、この国に何か途方もないことが起こっていることだけは、子供でも理解出来る。そんな世の中で、本音を吐き出したり、疑問を投げかけたり、現状を伝えたりする自由さえ、今の日本に本当にあるのか?とさえ思ってしまうのは俺だけではないはず。たとえ、それが取り越し苦労だったとしても、日本人同士、意見を交換し、情報を共有して行くことは、こういう危機的な時代には相当重要なことだと確信しています。少なくとも無意味なことではない。ここの存在は、意外にも大きいと俺は思っているのです。人間には理解の限界があります。だからこそ教え合わなければならない。伝え合わなければならないのではないか?と日々思っております。それがせめてもの、我々の奮起だと思うし、「未来に何が残せるのか?」の選択肢の一部だとも思っております。我々がしなければならないことの中に、一人の一票ということと、今までのように小さな生活からの考え方から、もっと大きな社会構造の確認という仕事が増えた訳です。でも、これは決して無駄なことではありません。ある意味、この国がもっと大人の考え方になることこそ、意義深いことなのではないかとも思うのです。厳しい状況は未だ続いております。夢も見られないような生活を余儀なくされている人々が現実に数多くいる以上、それを横目で知らぬ振りを決め込むことは、もはや、もうこの国では出来なくなっていることに気がつきましょう。そこからでしか、この現実は受けとめられないことも覚悟しましょう。一緒に、この時代を乗り切る勇気を育て合いましょう。