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原子力は、なぜ世界に広がったか。

石井竜也

12.05.10 01:27

それは、『原子』という単位が発見されたときから、運命づけられていたのかもしれない。その恐ろしさに気がついていなかった50年代。広島・長崎に原爆を投下して、第2次世界大戦が終結したと浮き足立った当時のアメリカ大統領は、すぐさま、原子爆弾により、『平和』が訪れたと勘違いしたのか、国の次なる利益ととらえたのかは、解らないが、とにかく「これからは、原子力の平和利用だ」とのたまってしまった。日本は、あの恐怖の爆弾を投下されながらも、この考えに同調させられた。しかも、それははじめ半ば強制的に作らされたにもかかわらず、そのうち、いい気になって、フランスと肩を並べようとまで考えた。フランスのあの広大な土地に58基が今では建設され、原子力エネルギーがまさに次なる未来のように、最後はエコまで持ち出して、世界に宣伝しまくった。そのサルコジはどうなった?・・・だが、それよりも恐ろしい事に、もっと国土の狭い日本では、その原子炉が40年間も不行き届きのまま放置され、いい加減な支配階級の思い通りに増殖していった。まるで、原子力発電のパイオニアかのように、電力会社と政府から頂いた金を懐(ふところ)に、有識者の多くは、『我こそが科学の権化』のように振る舞っていた。既に、悲しいかな、この国のパンドラの箱は開けられてしまった。大層な『ナントカ委員会』とかを乱立させる事で、適当に責任所在を動かしながら、自分たちの最低な愚かな行為をまんべんなく『平和』的に、そっと、消えて逃げる算段ばかりをしている。当分、こいつらは国外への旅行はさせない方がいい。福島原発で、事の成り行きを責任を持って解決させていくべきだ。裁かれるべき悪事は100万個もあるはずだから・・・。知恵者じゃなく、ただの新し物好きか強い者好きが一生懸勉強して得た知識は、やがて、理念も精神性もなく、金と欲望に尻尾を振って、ただの利権欲しさの「餓鬼」に変わり果ててしまった。『知識』は、人の生活や人生のサポートであり、ある意味の夢だったはずが、そこに心と理念が消え去ったときには、まるで悪魔に変貌する。そうなった知識には、もはや、正義感も理知的な配慮も、人間的な情熱も消えうせ、やがて、「やりたい放題」が始まる。・・・どういう人間達が平気で、曖昧な判断を出し続けていたのか、あるいは、何の根拠もない危険エネルギーに没頭していったか。。彼らには全く物事の本質も、人間社会も、苦労して人々が培ってきた精神文化や、子供達の大きな夢も、大人達のささやかな夢も小さな幸せさえも見ようともしない。・・・まさに人ではない。

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