歌が救う命もあるんです!!
石井竜也
12.07.23 21:41
その人の人生の中で、本当に断崖に立たされたときにだけ聞こえてくる『歌』があるものです。そういうときの、その『歌』は、実はもう歌という概念を超えた存在になっています。言葉にも魂があるように、メロディーにも心が入ります。その声や言葉は、切羽詰まった人にしか感じる事は出来ません。俺たちは、そういう「生歌」を作りたくて、何十年も作り続けてしまうんです。もちろん、「人助けだ」なんて考えて作る訳じゃないんですが、たまたま、その人生の土壇場に居合わせられる喜びは、歌い手にとっての本望です。ステージで歌うのも、CDで聞くのも、街中で偶然に聞く事も、その人にとってみれば、涙が出る程、救われる事もあるでしょう。俺もかつてそんな曲がありました。誰だって、順風満帆な時期だけじゃなく、苦しい時期だって、必ず誰にもある。ましてや、今のこの時代です。考えなくてもいい事まで考えなけりゃ、生きていけない時代。こんなときに「歌」くらい夢を見る事が許されてもいいはずです。意気揚々としているときには気がつかない事が一杯あります。そんなときに、あなたの生きている事のバック・グラウンド・ミュージックに俺の曲がなっていてくれたのなら、俺はもう死んだっていい。そのくらい『歌』に込めている物が大きいから・・・。そのくらい真剣に歌っているから・・・。あなたの「傷ついた心」のほんの少しの元気の足しにでもなれば、俺は本当に幸せです。その人その人の、人生の役に立つ歌を、歌っていきたいものです。泣けたり、笑えたり、楽しくなったり、忘れられたり、そんな事が本の一瞬あればいい。・・・そんな風に思うのです。