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もう一つの戦後日本の繁栄。

石井竜也

12.08.11 01:37

第二次世界大戦の終結からたったの5年で朝鮮半島の平和は終わってしまった。1950年よりある意味未だ続いている朝鮮戦争は、北朝鮮からの完全なる奇襲攻撃で始まった。はじめは韓国軍の大敗の連続で、北は圧勝に見えた。しかし、アメリカを中心とした国連軍が国際会議の容認を受けてからの韓国側の応戦体制に、北朝鮮を陰で操っていた中国をも引きずり出す世界戦争にもなりかねない事態が起こり始める。アメリカを中心とした国連軍がそのとき一番、恐れていたのが、旧・ソビエト連邦が、ここに参戦してくる事だった。細長い半島である朝鮮半島は、北に行くほど武器弾薬その他諸々の補給物資が届きにくくなっていた、その後一時期の休戦協定のうちに、北朝鮮側では中国の力を借りて、軍備を整えて行った。またもやピンチに至る国際連盟軍。この時期、ソウルは、北と南の支配を4度も変わる事となる。この反撃で韓国軍は、ピョンヤンから撤退を余儀なくされた。この奇起案の中でダグラス・マッカーサーは、北朝鮮に26発の原子爆弾の使用トルーマン大統領に打電した。これは先のキューバ危機よりもさらに世界全面・核戦争の危険をはらむ事態となった。そのとき日本は、敗戦の苦しみから戦後の内需拡大、貿易路線を打ち出していたため、この戦争にも加わらなかったが、これといった資源も無いこの国に出来る事は限られていて、とても苦しい時代だったと思う。そこに目を付けたのが連合国軍の責任をまかされていたマッカーサーだった。彼は日本の兵器制作技術を高く評価していたため、半ば強引に武器の一部を日本が請け負った形なった。かくして、軍需景気に沸き立つ日本。ここからが日本経済の立ち上がりだったのだ。押され気味の中国北朝鮮軍は、次第に疲弊して行く、やがこれまでの戦争もひるむほどの犠牲を払った二つの兄弟国は、38度線を境とした一本の川とコンクリートの壁、鉄条網の国境線を設ける。未だにおなじ民族でありながら、今でもにらみ合いを続けている。・・・・とまあ、ここでは北と南が朝鮮半島を二分する38度線と言われる軍事境界線を設けるまでの簡単な経緯です。さて、これからが日本の出番。国連軍への軍事的バック・アップを強力に押し進めてきた日本は、だんだんと力を取り戻してきた。そして朝鮮が曲がりなりにも飽和状態になる頃には、日本は押しも押されぬ地位にまで上って行った。武器技術を習得し、それを、家庭電気製品や、車などに活かして、世界一の経済大国にのし上がって行くのである。結局、日本の繁栄は実はこの朝鮮戦争にあるという事だ。だが、その反面、周りの共産主義あるいは社会主義国からの、敵対意識を持たれるようになってしまう。中国でも、現ロシアでも、原子爆弾やミサイルを配備し、それは、日本に向けられる結果となった。当然アメリカの信頼は、この時に生まれた。人とは、なんと残酷な動物なんだ?こんなに、素晴らしい感性や心もあるはずなのに、目の前の『巨額な金』がその国の今までのモラルや、文化まで自分から破壊してしまう、とんでもない生き物である。1953年にアイゼンハワーが「これからは、原子力の平和利用だ」と唱え、そして迎える60年代、東西(アメリカとソビエト)がにらみ合う冷戦時代を迎える訳だ。ここで、必死に経済拡大を狙う日本は、家庭用品から自動車産業を中心軸において、経済立国へと変貌して行く。だから殆どの原子力発電所が、40年を迎えている訳だ。ちなみに作られた当初は、制作側のアメリカのGM社から、原子炉の寿命は30年と言われていた。こんな物騒な物が寿命を迎えているのが現実だ。プルサーマルなどもってのほか、これが崩壊炎上・爆発でもすれば、日本はおろか、世界が破滅する事になる。福島原発事故は、相当前からの危機だった事をお忘れなく。おそらく、この国は緩やかな軍事国家へと変わって行く気がする。安保理決議もアメリカが軍事国家としての世界の覇者であった頃の遺物でしかない。青森県にある「六ヶ所村」に安置されている使用済み核燃料が爆発しても、また世界は破滅する。俺たちは、そういう歴史の上の脆弱で不均衡な、危うい「ハリボテの豪華客船」に乗っている乗客なのだ。この船はどこに向かおうとしているかが、何となく解りましたか?同じ民族が殺し合うごは・・・なんと不幸な事なのだろうか。西側から見れば、日本はうるさい共産国から、自分たちの身を守る、防波堤でしかないのだ。だから教育に『日本人としての流儀や精神』が抜き取られているのだ。今こそ、日本の平和のありようを世界に見せる時だとは思わないか?・・・無理か。

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