終戦記念日?敗戦日でいいだろ。
石井竜也
12.08.15 12:54
今年も、この時期だけさんざんかかる終戦記念番組の本質を欠いた番組ラッシュ。そもそも、日本人は、既に第2次世界大戦の起こった理由も、決着の理由も、原爆が落とされて、それで全ておしまいでした!とだけ教わる訳だ。それ以上でもそれ以下でもない。自国の歴史認識まで変えさせられて、神道に息づく日本の精神性や、礼儀など、この国が独自に切り開いてきた美学までも、あの人たちは変えていったのに。未だにアメちゃんの音楽が一番!!とか言ってる俺たちは、相当の素直ないい人たちだな。だから、原子力発電所の経緯も解らず、闇雲に反対だけしてる。あんなもん、作った時でも日本はほしがっていた訳じゃないだろう。ほぼ、恐喝に近い実験台として、勝手に「平和利用だから・・・」とか、いい加減な理由をつけて作らされたんだ。東電だの政府だのを糾弾しても、この問題は奥が深い。戦後の日本の状態を想像したらいい。そして何より、日本が戦争を始めた理由をよく調べてみたらいい。そうすると、ほらほら、世界の思惑が見えてくる。過去に作られた原子力発電所のやっかいなところは、アメリカ側も、GM側も、アメリカの国策として売りつけられたシロモンだ。だから、結局軍事利用のための開発が重点的な意味をもっていた。アメリカは、元々は潜水艦をいかに、長く水中にとどめておくかという事から、核燃料を搭載し、化石燃料での航行からの脱却を狙っていた訳だ。核燃料は酸素を使わないから、それまでの潜水艦より遥かに速く、そして長時間の潜水航行が、実現出来ると踏んだ訳だな。それで出来たのが、原子力潜水艦という訳。んでもって、アメリカじゃあ、資本主義を旨とするやり方で2つの巨大開発事業を目指す会社に競わせた訳だな。その一つが採用になり、もう一つの沸騰水型原子炉は、GMの開発した物で、これが今の原子力発電所で稼働する事になる。しかし、元々軍事機密の多い分野で、GMも、アメリカも、売りつけるだけ売りつけて、本当の核心部分の説明は全くされずに受け取らされた訳だから、日本の原子力関係者の言葉になんか、ハッキリしないところがあるのは、そもそも、あのシステム自体の根幹をなす部分の事は、全く教えてもらえず理解出来ていない。東京電力だって、そりゃあ、困るよな。でも、その当時の日本は東西冷戦のただ中にポッカリ浮かぶ「ひょっこりひょうたん島」だったわけだ。とにかく敗戦して負けた国というのは、その後も悲惨この上ない地獄を見せられる。だけど、意外にもアメちゃん方は、優しく手ほどきしてくれちゃって、今日まで日本を、自分たちの勝手な思惑で「自由!!」とか、いい加減な言葉で人の歴史や家庭にまで口出ししてきた。かくして、アメちゃんの言いなりになるだけなった方が、利口だろ?っつうことで、今の状態になっちまった。年間の自殺者が3万人を超え、お手軽な大統領選のネタに使われ、しかも日本への圧力は、とことん加えてくるという、歴史がまるでない国の欲望丸出しの下世話な圧力は今日も続いているんだな。まあ、負けたんだから、しょうがない。それでもまだ、朝鮮半島やドイツのベルリンのように、分断されたり、切り離されて売り飛ばされなかっただけでも、ありがたく思えという事らしい。この震災は、いろんな物を見つめる事が出来た。一番嬉しかった事は、日本人がこれだけのアメちゃん支配を受けたにもかかわらず、日本人らしい、礼節と、他人を思いやる心が根付いてたって事だ。2000年もこうやっ、生きてきた日本が、たった6〜70年で、アメちゃんの思う通りになんかなるかっての。そこがアメちゃんたちの歴史のなさだよな。歴史がないというのは、本当にかわいそうだとつくづく思うよ。ひっきりなしに戦争映画作りまくって、イメージ戦略で、軍備を固めるのも、もうここいらで、おしまいでしょ?もともと、金でしか人間関係を構築出来なかった国だから、サブプライムローンの破綻で、国民の99%が奴隷のような生活になっちまった。あそこじゃあ、ウォール・ストリートが何でも決めるらしい。結局利権と資本主義という厄介な『自由』は、今、追いつめられてしまった。そこでのTPPっていうのが出てくるんだな。あんなもんに、入れられたら、めちゃくちゃにDNAをいじくり回された食品が、ガンガン入ってくる事になる。ミツバチがいなくなると、人類が滅亡する話は、みんなどこかで聞いてるだろう?これはどういう事かというと、害虫駆除のための農薬やDNAの改造な訳で、植物に大切な要素である媒介する益虫まで、殺してしまうという空恐ろしい事に、なっている訳、だから、ミツバチがいないというのは、そこに新鮮で健康な食材がなくなるという事なんだな。つまりは、根こそぎ人類の遺伝子さえも、変わってしまうという、考えただけでも身の毛もよだつ事態になる訳だ。国家間の問題は、昔々戦争がありまして、今は平和です。なんて言ってられない訳だよ。核?・・・あんなもん、いらねえに決まってる。でも、いらねえ!!と言っても、54基もある原子炉に入っている燃料と、そこから派生する核廃棄物は、10万年も100万年も消えない。100万年と言えば、海が隆起して、丘になるくらいの時間だよ。まあ、100万年後には人類自体がいないというのも、あるけどさ。ウランなんて言う、石油から見たら、3〜4%くらいしか取れない燃料を、未来永劫使える訳もなく、残った驚異的な放射能物質だけが世界を破滅させるという、まるで、理にかなっていない利益追求をこの国は、押し付けられてしまい、またそれに、ほいほいついて言ってしまった訳だな。・・・だとしても、この話も、一方向からの見解でしかない。俺の見方も極端だと言われれば仕方がない。この戦争が一応終わった日に、ただ記念するだけじゃなくて、事の発端と、終結後の事態を、放送しない、あるいは忘れさせたい、いろんな思惑が、いつも、嫌な空気を感じさせてているのを、もう黙ってみていられなくなった。こんなでも、最後まで自分の命をかけて津波警報を、アナウンスしていた女性がいた事を、俺は日本人として、誇りに思う。本当のその国の深さは、こういう時にこそ出る物だ。