MIND BBS 〜掲示板〜

古事記が語る日本の精神。

石井竜也

12.08.15 15:43

2000年〜2600年前に建国されていた日本という国の誇り。実はそのまま続いている国の中、つまり国連加盟国の中で一番最古の歴史を事実上、持ち合わせている国が、実は日本なんです。それより古い歴史を持つ場所や、国はありますが、例えば、エジプトは、文明があっただけで、それが続いている訳ではありません、中国にしても、明や漢が、3000年〜4000年と言っても、未だにそれが存続されている訳ではありません。中華人民共和国は、毛沢東の頃からの歴史でしかない国になってしまったのです。アメリカや、フランスだって、同じように、存続されている歴史は、短い物です。要するに、国本来の美学と、皇族を中心軸においた得意な文化形態を、たとえ敗戦で負けても持ち続けている国は、世界広しと言えど、日本だけなのです。その理由が『古事記』には、記されている訳です。仏典や聖書が、教典として宗教を刻む、精神世界の歴史書だとするならば、実は日本の教典は、「日本書記」や「古事記」なんですね。我々日本人のルーツを知る事は、これからのエネルギー問題や、日本人としての礼儀や精神性を深めるためにも重要な書物である事がよくわかります。270メートルの前方後円墳(これは世界にも例を見ない規模です)などの遺物も、ある意味、現存している墳墓でも、これは事実上そこを重要な人物、あるいは聖域としてあがめているのは、日本だけです。全ての国は、そういった物全てを遺跡あるいは遺物として、歴史の途絶えてしまった残り物ととらえています。しかし、日本には、自然宗教特有の『自分は、自然万物に活かされている』という精神が流れています。この感覚こそ、GHQも取り除けなかった、日本の意識の高さなのです。戦争には負けましたが、その後の復興と、再生能力を、見れば、いかに日本人が優れた民族だったかが解るでしょう。古事記が書かれて今年で1300年です。去年の大災害を契機に、今、この『古事記』が見直されつつあるのです。一見、絵空事のように描かれている「古事記」ですが、全てが日本の美学や性世界の根本を描いている、バイブルのように思われます。どんな宗教でも、あり得ない事がわんさか、描かれてている訳ですが、そういった『教典』は、すべて、それを信じる事でその国のアイデンティティーを保っている訳です。だから、この本は、消えないのです。『古事記(上)』は神々の話、『古事記(中)』は、神と人間の話、そして『古事記(下)』は、自然と人間の話に分けられている、非常に優れた作品である事が解ります。アマテラスオオミカミをありねえ!と切り捨てる前に、自分のアイデンティティーを持つために、読んでみたらいかがでしょうか?

最新の発言に戻る

category

【ATTENTION】
当サイトでは、BBS内に書き込まれたURLのリンク先の情報、またその内容から発生するあらゆる問題についての責任は負いかねます。

BBSご利用上の注意