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ETV特集 沖縄戦 心の傷~戦後67年 初の大規模調査

月姫

12.08.17 08:30

「お盆」私達日本人の多くが「ふるさと」を想い
亡くなった「おじいちゃん」「おばあちゃん」を想い
一時「平和」を想い、静かに祈る...

そんな大切な時期を、わざわざ騒がすかのようなニュースが
国の外から次々と飛び込んできた「お盆」が

昨夜の送り火と共に、亡くなった方の御霊を送り終わりを告げましたね。

毎年、この時期になるとメディアでは
「終戦」を扱った特別番組が沢山編成されますが
「戦争の悲惨さ」を伝える番組は多いけれども

なぜこの国が、その戦争に飛び込んでいかなければならなかったのか

そして「敗戦」を迎えた後に、戦争に関わった人間が
どのような運命を辿ったかが
どれほど今の日本の政治や経済に大きな影響を与えているのか

そんな経緯が伝えられるような番組には、なかなかめぐり会えないと、いつも感じます。

そんな中で,偶然拝見した
ETV特集「 沖縄戦 心の傷~戦後67年 初の大規模調査」
には

「現在」にも通じる「人の心の傷」を考えさせられました。

幼い頃に、沖縄の地上戦を経験した、高齢者の皆さんに
近年になって、「地上戦」の際に受けた心の傷を原因とした

「PTSD(心的外傷後遺症)」に悩まされる方が
沢山いらっしゃる実態を

「地上戦」を経験された方々のお話を伺いながら
「心の傷」が置き去りにされてしまった背景や

今になっても「心の傷」が癒されない原因などについて
言及する内容でした。

目の前で、親が銃で撃たれたり、亡くなった方の
死体を踏みつけて逃げてしまった事や
銃で撃たれた妹を置き去りにしてしまった記憶

戦後の「沖縄返還」などを含めて「前を向いていこう」
とする世の中の状況

自分達が生きていくこと、子どもを育てることに
懸命になって置き去りにしていた「心」が

高齢になって、子どもが自立し、一緒に悲しみを超えた
親の世代が亡くなったりした時期を境に
「地上戦」の記憶が思い出されて、苦しまれるようになったそうです。

現在も街の中に基地があり、ひきりなしにジェット戦闘機が
飛んでいる環境も
自分達が普通に暮らしていた、街の中が、突然「戦場」となとなって多くの方が亡くなった「記憶」を思い出させる現状

そういった辛いお話を「ごめんなさいね」と言いながら
懸命に笑顔を作ってお話されるみなさんの姿に

昨年、東日本大震災で被災され想像を絶するお気持ちの中で
懸命に笑いながら、感謝のお気持ちを持ち続けられていた
東北の皆さんの姿と重なり

また、子どもの頃の「怖かった」が
置き去りにされたまま大人になってしまうことの
危険性を感じながら

「世界の絆~命にありがとう~」の中に
心の言葉を解き放ってくれた子どもたちの状況とも重なって

如何にこの国が「非常事態」という状況に甘んじて
目先の「復興」ばかりを優先して
「心のケア」を怠ってきたのかを、改めて感じました。

明日、8月18日(土)の深夜0時50分からEテレにて
再放送されるそうです。

「MIND from MIND」ともご縁の深い「沖縄球美の里」
に於いても、保養にいらしたご家族の皆さんに
「沖縄の戦史・歴史」などについて
知っていただくプログラムが組まれているそうです。

「心のケア」について考えるキッカケになれば...と想います

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