『LOVE』に「つよくいきよう」を入れた理由。
石井竜也
12.09.07 12:48
私たち日本人は、今、未曾有の事故の真っただ中に身を置いています。それは人知を超えた危険な生き残りの険しい旅に出ているという事です。「誰のせいだ!?」とか言ってる余裕はありません。その事を、まず覚悟するべき時が来ました。自分自身の責任と覚悟で、ここにとどまる決意を固めるなら、子々孫々間での影響を覚悟で、日本を愛するべきです。俺は国粋主義者でも、政治家でも、官僚でもありません。ただの「人」です。でも、今、その「ただの人」に大きな決断を迫られています。もう、言葉を化粧する事は出来ない状態です。マスコミの役割は、いまや、真実を報道する義務を放棄したメディアに成り下がりました。いくら、テレビの情報を、真剣に信用しても、それは、霧を掴もうとしているのと同じ事です。そこに気がつきましょう。「愛」は、こういうときにこそ、他人を思いやれるか?という強さと優しさを問われます。怒りの矛先は、政府に向けられるのは当然として、急速に悪化をたどる福島原発4号機の深刻な状況を、どう対処するかがキーワードです。1535本ある、冷却必至な核燃料棒は、いまにも、崩壊しそうな状況で今現在も、放射能を出し続けながら、日本中に拡散しているそうです。太平洋への影響は、想像を遥かに超えたスピードで、汚染拡大をしています。当時3月15日の4号機の爆発は、深刻な打撃を東京を直撃。しかも、それは未だ続いている現実。今や、世界の悲劇の舞台は、ニューヨークから、福島に移りました。これをどのくらいの人々が理解しているかは、解りませんが、少なくとも、テレビの報道で、事細かな説明がなされないまま、1年半が過ぎた事で、事の真相は、容易に計り知れる事だと思います。「世界から孤立する国」になってはなりません。一人一人の民意にこの時代は託されていると言っても過言ではないでしょう。意識を高く保ち、毅然とした生活と態度が必要不可欠です。勇気がある、なし、なんて事は、今のこの時代には、ふさわしい言葉ではありません。勇気がなければ、この事態は脱却出来ないのですから。年間被曝限度量20ミリシーベルトは、異常中の異常です。いまだかつて、世界でもこの高いレベルの被曝を基準に於いた国は、ありません。それは、人が生きていけない基準値だからです。確かに、ヨウ素やセシウムといった半減期の比較的短い物質に関しては、多少の軽減がされたとは思いますが、強力に放射されるガンマ線やアルファー線、ストロンチウムやプルトニュームなどの高濃度放射性物質に関しては、後、何万年、残るかは、科学者ですら計り知れない物なのです。そんな時代に我々は、おかれています。これは悲劇です。そう思うべきです。ウラン採掘場での異常な環境は、私たちには想像もできない過酷で残酷な作業です。軍拡と国防の意味を表紙に装丁して、作り上げられた、核の安全神話。それが崩れた以上、これ以上の犠牲と、惨劇は作ってはなりません。この国は、広島から何を学んだのか?長崎から何を読み取ったのか?このごろ、やたらと多い国旗掲揚のシーンを見るたびに、「そんな事やってるときじゃねぇだろが!」と、囁いている自分がいます。この大惨事を国粋主義に持っていってはなりません。痛手を負った身体で、喧嘩するような物です。まずは、全国民が、福島の現実を、把握する事です。そして、自分が被曝者である事を認識するときが来たのです。これは、全ての大人達の責任です。今生まれた子供達、そしてこれから生まれてくる子供達には何の罪もありません。そして何より、自然を愛していたはずの日本人がこの島に住んでいるあらゆる動植物を、危険に曝した事の罪は大きいのではないでしょうか?待つだけでは、平穏無事な生活はやってこないでしょう。なにがしか声を上げ、心を、はっきりとさせる事こそ、悪政と悪癖を根底から覆す力だと思います。ならどうすればいいか?「悪」は、意外にも、自滅する物です。「悪」は「悪」を信用出来ません。だから「悪」は、常に孤独です。群れていると見せかけてはいますが、それはファシズムによる統制でしかないのです。一旦、崩壊が始まれば、「悪」は、いとも簡単に崩れます。自分の国を愛する事は、素晴らしい事でもあり、利用される危険度もあるという特質を持っています。だから、今は、現実問題として、我々がおかれた状況を、深刻ととらえて、落ち着いた対処が望ましい。パニックになっても、なんの役にも立ちません。新聞や政府機関からこっそり出される「真実」だけを見極めましょう。悪い真実程、この国は隠します。本当の事程小さく報道します。その小さな報道を見逃さないようにする事から始めましょう。今住んでいるあなたの地域がどのくらいの汚染状況なのか?くらいは知った方がいい。そして、食べる物を疑って下さい。特に子供に食べさせる物に関しては、本当に注意して下さい。子供達、特に乳幼児の内部被曝は大人の何倍ものスピードで進行します。今だけを考える事はやめましょう。未来につなぐための準備を心におきましょう。「つよくいきよう」これは、私たちから未来の大人達への応援歌なのです。作詞・作曲 日本。自分も未来も「愛する事から始めよう!!」