キャンドルをつけよう。
石井竜也
12.09.18 13:30
いい音楽や大好きな曲を小さく流して、、部屋を少し暗くして、お気に入りの飲み物でも、何でも、小さなコップについで、テーブルの上に小さなキャンドルをつけよう。そして、好きな人がいるのなら、その人に愛を向けてみよう。守らなければならない人がいるのなら、その人の事を、大切に思う事に集中しよう。もっと、遠くで起きている悲惨な事を憂いているのなら、早くそこに平和がくるように祈ろう。自分が、とても苦しい状態なら、音楽に耳を傾け、キャンドルの灯火を、まぶたを閉じて感じてみよう。呼吸を出来るだけゆっくりして、頭の中の雑然とした風景を、一度、取り除いてみよう。そして、とても簡単に取り除けた物は、今日で止めよう。なかなか、忘れられなかった物だけに集中し、それが今の自分の中心だった事を、思い出そう。いやでもやらなくちゃいけない事は、この時だけは、適当な心のラックに、おさめておいて、本当に大切な物だけを心において、キャンドルと向き合おう。怒りや、恨み、嫉妬や、憎しみなどを、出来るだけ、この時だけは出さないように努力してみると、意外にも、こんなちっぽけな光が、実はとてもありがたく、素晴らしい精神の波動を作り出してくれるのが解る。信仰とは、本当はそういう事だ。自分の鼓動や、呼吸、生きている音全てを、いとおしいと思うと、人は、一歩前進出来る・・・というより、前進するための準備ができる。キャンドルをつけよう、その温かな光の空間に、身を委ねて、ほのかな灯りがある事を実感しよう。安心は、無理矢理作らなくていい。自分に厳しくしなくていい。その時だけは社会人や大人を止めて、一人の『人』になろう。男も女もない、一つの命になろう。そうすればキャンドルは、話し始めるだろう。「実のところ・・・」ってね。その声を聞いていると、それが自分の心の声だった事に気がつく。最後に、これからの自分を考えてみよう。成り行きに身を任せるのではなく、自分が歩く方向や道は、自分が決めている事に気がつこう。そうすると、案外ちらほらと、光もある事に気がついてくる。キャンドルの炎は小さいけれど、一生懸命、あなたを照らし出しくれていたと、最後にあなたは気がつく。