空が青くなりましたね。
石井竜也
12.10.05 04:20
過激な発言が続いてしまいました。「反体制」と目されても困りますし、これ以上の事実関係の表現は、ただいたずらに皆さんの不安を煽るだけで、ちっとも、先が見えなくなってしまわれる方もいるかもしれません。だからこれからは、生活自体の中にまだまだ存在する、「しあわせ」を話していきましょう。雲の形は、一秒と同じ形がありません。夕日が落ちる頃の、神々しい程の風景に、目を奪われた経験は、誰しもあった事でしょう。空の色が海に移り、海と空の関係は、実は鏡に近い事を感じた人もいた事でしょう。雑然とした社会生活の中で、ふと見た窓に、とんでもない雲の色と、空の表情に、涙さえ浮かんだ経験は、誰にもあるはず。何げなく、疲れた身体で、音楽を聴いた時、たまたま、自分の置かれた状況を、まるで知っているような歌詞が飛び込んできて、そのあまりのタイムリーな状況に、突っ伏して泣きじゃくった・・・なんて事もあったかもしれない。命はたった一個です。一回きりのこの世の謳歌です。小さな事かもしれないけれど、見つけようとする事で、随分と、人生観は変わります。イライラしていれば、何を見ても聞いても、自分を卑下しているように感じるし、ゆったり考える事が出来れば、人の苦言も、素直に置け入れられる事だってあります。人は、いくら他人の心を探ろうとしても、理解出来るもんじゃない。だけど、お互いが閉ざさなければ、ある程度のお互いの苦しさや悔しさ、悲しみ等、一見ネガティブに感じることも、友情の端に変わる事がある。会社の汚い、小さな窓から見た夕焼け空が、あまりにも広大に感じて、なんて自分は小さな事で腹を立てていたんだろう・・・なんて、全ての事が終わってしまってから、感じる事もあるでしょう。だけど、それでも、人は、前を向かなきゃならないんです。自分の生活の一部分にでも喜びを見つけ、そこに向かってこそ、人生です。「助け合い」なんて言うのは、貴女が自己努力を惜しまずにするからこそ、湧いてくる自然な流れである事を忘れては行けません。必至にしかも真摯に、汗する貴女の姿に共鳴するからこそ、「何かこの人にしてあげたい」という気持ちが、他人にわいてくるのです。それを期待しながら、物事をなすべきではありませんね。謙虚で健気な生き方を、人は必ず、「憧れ」と「尊敬」を持ってみるはずです。・・・それさえ、なくしてしまった国民なら、社会なら、もう一度やり直しですね。空が青くなってきました、いろんな事はあるでしょう、不安もピークに達している事でしょう。でも、貴女は生きなければならない。生を受け、誰かに見つめられて貴女に助けを求めている人がいる限り、貴女を深い深い愛情で見つめてくれる人がいる限り、自分の夢が、青空にくっきりとある限り、貴女は、少なくとも人の心を動かす力があるはずです。さあ、今日から、自分の中に眠っていた、すばらしい言葉達に本当の命を吹き込みましょう。考えてみれば、死ぬときは必ず来る。永遠に生きる人間なんていないのです。だから、未来を憂いながら、希望も一緒に持ちましょう。僕らの頭上には、広大な空が見下ろしています。心配になって荷が重すぎる状態の人は、一度、荷物を、大木の根元に置いて汗を拭いて、一呼吸しましょう。だって、こんなに素晴らしい朝焼けを見逃すなんて、勿体ないでしょう。