東北から世界に発信した事。
石井竜也
12.11.23 19:56
とにかく「日本人は、強い!」というこの言葉は、僕の尊敬するある外国大使館の大使の一言だった。世界は、今、経済破綻と戦争への歩みを進んでいるように思う。例えば、中国と日本も、日中戦争の前夜に非常に似通った所がある。韓国も、北朝鮮とのにらみ合いは一触即発のようだし、アラブ諸国の惨状はニュースでも、顔をしかめる程酷い。そんな、誰が作ったのか解らない『世界秩序』は、砂上の楼閣に等しい。堅牢に作られていると見かけだけで判断していた人間の愚かしさだ。所詮は、人間が作る物等、自然の猛威から逃げ切る事等できない。神に近づくため天にどんどん近づけて行った螺旋状に築かれたというバベルの塔は、自重で倒れたとも、神の怒りに触れ、天からの鉄槌で壊されたとも言い伝えれている。自然への宗教心は、日本人が多分一番持っていたはずだ。それは、地震や台風、津波や火山等、自然の猛威を目の当たりにしてきた民族だからに他ならない。火山列島とも呼ばれるこの日本で、自然災害を意識しないで暮らせる人はいない。誰しもが次は自分かもしれないと、どんな災害が起こっても、思う。そう言う心の備えがない国の人からしてみたら、不思議で、謎の多い民族に映るのかもしれない。考えてみれば、この小さな国は、巨大経済大国に名前を連ね、強い団結力と、精神性をつけないでは、生きて行けない土地なのだ。僕は、彼にこう返した「お願いですから、『強い』だけで、終わらないで下さい」日本人は、第二次世界大戦後から、随分と酷い仕打ちと言葉を投げかけられてきた。大災害が起こったときにだけ、「君たちは立派だ!」とか軽々しく言ってほしくない自分がいた。これを『島国根性』と人は言う。