12.12.06 15:53

人為的に、作られた建築物や科学は、どだい自然素材からかけ離れている訳ではないと思うのです。あらゆる化学反応は、何かの物質と何かの物質を掛け合わせる事により、出来る混合物でしかないのだと、僕は信じています。でも、自然界には、とても人間が住める状況ではない場所もありますし、毒蛇や毒蜘蛛のように、完全に捕食のためや保身のために猛毒を持ち合わせている種もいます。もちろん鉱物でも、太陽の放射線や、人体に悪影響の及ぶ危険な鉱物もある訳ですから、地球上の全ての自然に我々は甘やかされて生きている訳でも、本当はないのですね。よくうたい文句に「自然との共生」や「自然を大切に」という表題を、震災以来耳にします。だけど、フグの毒で死亡したり、スズメバチにさされて命を落としたり、熊に襲われたり、サメに命を持ってかれたりする人の数は、意外にも多いのです。それでも、経済破綻した国の自殺者の数や、経済成長している国の交通事故の死者と比べたら、比較対象にならない。東日本大震災でお亡くなりになられた人々の数はとても、筆舌に尽くしがたい数です。でも隣の韓国では、今年で自殺者の数が４万人を超すのではないか？とも言われています。人口比率としても、相当な数です。中国では、年間、５〜６万人の主に女性が自殺していると聞きます。殆どは経済格差と貧困の、教育や情報が行き渡らない中国奥地の農家などで、男尊女卑の強い地域が特に悲惨だと聴きます。中には、女の子は売り飛ばされ、男の子は内臓移植のために、殺されるという人身売買が横行している現状は、既に中国のバベルの塔は崩れているのではないか？とさえ思います。私たちが、強国と位置づけているアメリカでさえ、自国民をまるでモルモットにするような、兵器開発や、食物の改良、自滅とも思える開発経済理念がまかり通っている。今地球上は、お金の流れをただ悪戯にかき混ぜて、動かす人々により、腐りきっています。政治は、混乱し、ただただ民意の怒りを、沈めるための単なる鎮圧部隊にしかなっていません。株や投資と言った、何のクリエイティブな物にも繋がらない、感動も喜びもない、ギャンブルごときに国を挙げて働きかけている事実は、今までの西洋思想の終焉を見せられているようです。みなさんは、『デリバティブ』という言葉をご存知ですか？株をやってらっしゃる方なら一度は聞いた事がある『金融派生商品』のことですが、結局ポンジ・スキームや、デフォルト・スワップなど、経済論理よりも、より所得の多い人間を優遇する経済志向に転換している訳です。これは一種のお遊びです。お遊びも度を越えると、命も亡くします。要するに、楽してお金を持とうとする人が増え過ぎて、複雑怪奇に中身を改造しまくり、経済学者でも解らない・・・いや、それを考えた奴でさえ理解不可能なシステムを作り上げてしまったのです。何も生み出さない、生産しない金融の世界。この見えない常に軟弱に揺れ動く地盤の上に都会が作られている事は、東京直下型地震よりも、滅亡は早いのではないか？とさえ思うのです。２０１２年１２月２１日、人類消滅。マヤの黙示録には、２０１３年からまた新たな世紀が始まるように書かれているという事であるのは確かですが、確実に現実問題として、マヤ、アステカ、インカ・・・と、いとも簡単に滅んで行った文化文明があり、何千年も栄光の光に守られていたエジプト文明だって、滅びました。ローマも、ペルシャに攻め落とされた訳じゃなく、木材不足と、疫病により、自滅していたところに、攻め込まれているのです。国を大きくする事は、何も国の土地を広くするばかりではない事を、日本人が身をもって教える時代が来たのではないでしょうか？