福島の現実を理解して下さい。
石井竜也
12.12.15 00:04
まず、海を失いました。命ももちろん、文化も流されました。一年間の被曝量が20ミリシーベルトなら絶対安全と言われました。チェルノブイリでは、5ミリシーベルトでも、強制避難でしたが・・・。危険区域の範囲は、未だはっきりせず、郡山では、測定器の放射線量計が降り切るような場所がそこここに点在しているといいます。福島県に住む人たちは、自分で、自分の庭の放射線量を測定し、心配なら自分で5〜10センチほど、庭の表面を削り、3重4重のゴミ袋にその土を入れ、コンテナに全て入れて、自分の土地がある人は、自分の土地の一角にそのコンテナごと、自分で埋めます。3メーター深く掘り、土をかけて、その場所には、自分で立て看板を立てるのです『ここには、放射線量の多い土が埋められています』と・・・。そして、その場所には、一切の動植物はもちろん、家、小屋なども、立ててはならない規則があるのです。そんな土地が、どこにあるのですか?どれだけの人が、そんな事が出来ると思いますか?海には今でも、怪しげな排水が垂れ流されています。放射能も、露出した核燃料棒のおかげで、出続けています。今や、危険区域は80キロとも、100キロとも言われている事をご存知ですか?ベントで流された、強力に汚染された水や海水は、何万トンも、黒潮に乗って広域へ。福島では、砂浜を歩く事すら許されていません。子供達のDNAは、これからどのくらいの傷を負うのか?大人達は、ガンの発症にいつごろから、苦しめられるのか?野ざらしになっていた遺体は、燃やす事も出来ないくらいの汚染状態で、5ヶ月も6ヶ月も放置されました。家畜やペットは、空腹と高い放射能で狂い死にして行きました。GROUND ZEROで働く従業員は、地元と、日雇いの方々が命をかけて、東電の言われた通りに、働きました。その結果、死人も出ました。死人が出ても、放射能の関係ではなく、ハリから落ちただの、病気だのに改ざんされて、報告されたので、全くニュースにも、ならないし、テレビも、東電からお金をもらっているから、本当の事は流せません。嘘と、インチキの人間とは思えない行動が次々に、役人や、巨大電気製造産業から聞こえてきますが、一般市民には、何も解らないように、隠蔽の限りを尽くしています。それでも、「助けてくれている」と思って、福島の人々は、警察や自衛隊に、「ありがとう」と言わない日はありません。老人は、ここで死にたいと訴えます。若者は、なんとかこの状況を、打破しようと、必死にもがき苦しんでいます。子供達は・・・・。もう、言葉が見つかりません。海をとられた海で育った人々の悔しさと悲しさは、絶望どころの騒ぎじゃない。30万人いる子供達を、選挙のために、放置している政権はどこですか?これで良いと思い込んでいる政治家は誰ですか?人が今でも、2年以上も同じ痛みを味わっている現実を、キチンと報道しないのはなぜですか?日本中の子供達に一体何を食べさせたら良いのですか?だいたい、今の状況は、何を行っている期間なんですか?選挙がそんなに大事ですか?人の命や未来を担う子供達の命より、大切なものって、派閥闘争や、くだらない国会討論なんですか?復興計画や復興財源はどこに消えたのですか?韓国にあげたり、貸したりなんか絶対にしていませんよね?そんな事をしているとしたら、それは人殺しですもんね?きっと、国は必死に助ける事だけを考えているんですよね?・・・きっと。