一つ、一つ。
石井竜也
13.04.29 01:21
そうなんだ。俺たちは、ここで生まれて、ここで育ち、ここで多分、死んで行くんだろう。どこかの国に行ったとしても、どこかの国で生まれたにしても、この国で生活する以上、自分を愛するために、この国がどういう状態なのかを知って、出来るだけ前に進まなきゃ、ならないんだよね。不安の数は、いつの時代だって、喜びの数より勝るから、なんだか、全てが嫌になるときも、人間だもの、あるよ。よくよく考えてみれば、成功した数より、失敗の方が多いだろ?誰だってそうなのさ。だから、安心しろよなんて、言わない。気休めなんか、今の時代には似合わないから、本当に楽しい事を見つけるんだ。俺のコンサートがそこなら、いつでも逃げ込んでこい!!泣きたきゃ、暗闇で声を殺して泣いてもいいじゃないか!でもな、そんとき、少しだけ自分に余裕が出たら、周りをぐるっと、見渡してごらん。みんな、何かに傷ついて、みんな、なんとかかんとか、やってるんだよ。それに気づくと、自分だけじゃないってことがはっきりするぜ。それだけだって、随分と君の心のありようは変わると思うよ。人は、心があって、普段はそんなもの、見せないんだよ、・・・いや、見せられないんだよな。だから、特別な場所で全部捨ててみるのさ。もういいから、そんなに背負わなくていいんだから、気楽に歩く所は気楽にしなきゃ、身体が着いて行かないぜ。まずは、そのままでいいから、次は次で考えればいい。とっちらかった心の部屋を、少しだけ片付けて、いらないもんは、捨てて行け。結局、一つ一つしか、出来ねえのよ。そんなにがんばったって、疲れて倒れて病気になりゃあ、元も子もないでしょ?あんたがいなけりゃ、始まらない事が世の中には一杯ある事を、まずは思い出してよね。俺の事を、過密スケジュールだと思い込んでしまったら、ごめんなさい。ちゃんと、休むときには休ませてもらってます。この頃、石井君が出来るようになった事。『まずは、座って考える』何をするにも、体力は使うだろ?だから、一度、休むんだ。考えてるようで、何も考えない時間も必要なのさ。そんな中からでしか、いい曲もいいアイデアも生まれないしね。コンサート?それは俺の命をかける場所だから。俺も結局、みんなの顔見て、俺だけじゃねえなって、納得したいのさ。そうやって、時間が過ぎて行けば、きっと、みんなの何かの足しにはなるだろうって、信じて、いつも歌っているのさ。一曲一曲ね!