MIND BBS 〜掲示板〜

自転車と戦争。

石井竜也

13.05.23 11:35

自転車操業なんて言葉を聞いた事はありませんか?自転車をこぐ事は、意外にも体力を使います。要するにハムスター状態の事を、働いている工場に置き換えた様を言い表している言葉ですよね。第2次世界大戦の最後の方は、殆どやられるための戦闘機、やられるための機関銃、やられるための大砲を自転車操業で作っていました。神風特攻隊などは、行きの燃料しか積まず、ただ打たれるのみ。帰っては来るな!という命令。もしくは教育、雰囲気。厳しさや寂しさを通り越して、当時の軍部の狂気を感じます。忙しさというのは心を亡くすと書きますよね。自転車で急ぐというのと、交通事故という戦争。なんかこれ、似てる現象だと思いませんか?どちらも、余裕もへったくれもない。そこにあるのは「時間通りそこに着かなければならない」という変な使命感。これは責任をも伴わせ、人の心を殺します。なにげに、既に戦争の序章は、こんな事から始まっている事に気がつくでしょう?よ〜く、世の中を見渡してみると、喜び少々、怒りが半々、厳しさが80%くらいあって、自分の良さなんて出し切れない。それに生活しなければやってけない社会的な制約も混ぜ込んで行くと、「死んだ方がましだ」に直結するんです。こういう考え方を植え付けさせるには、いい方法がある。よく経済アナリストや軍事アナリストが使う言葉で、「追いつめさせる集団心理」「恐怖概念のコントロール」要するに、戦争をさせるのは意外に簡単だと言う事。経済状態を逼迫させて、人の心に余裕を持たせないようにする。何かに追い込まれて行くような雰囲気を世の中に蔓延させて、まるで魚がだんだん狭い網に窮屈に入って行くように追い込んで行くと、魚は逃げようともがき苦しむ。要するにパニックです。そこで、『こっちですよ〜』と甘い声で、軍事パレードに参加させる訳です。自転車操業を味わった後だけに、意外にも、甘美な喜びに満ちてしまうのです。給料も良いしね。国からの扱いも半端じゃなくなる。多少の自分空間をあてがわれる訳です。それでも、今までの苦しい状態よりはまだいいってことになる。ただそれだけで、意外にも人はお国のためだの、何だので、命をかけてしまう。それは体のいい『責任を持たせられる事からはじまる』特に日本人の気質は、責任感が強い。自分がなんたるか?と「悟る」と、命をかけてしまう傾向にある訳です。だから、福知山脱線事故も起こった。時間という冷酷きわまりない決まり事一つに、命がかかってしまう。これ全て自己責任を押し付けられる社会だからです。責任の分担と言う形式も社会の仕組みにはあるはずだし、チームワークというものもある。しかし、日本では、それは上辺だけ、成功すればみんなのおかげ、失敗すればあんたのせい。この考え方っていつ頃からこんなふうになると思いますか?俺は小学生の上級生という考え方に始まるように感じます。下級生のお手本になりなさいという教育。これは「幼いから愚かである」という決め付けから来ている。いくつになっても、ろくでなしは存在するし、若くても人格者はいる訳で、年が若いから格下とか、年がいってるから経験が豊富とは言い切れないでしょう?「みんな違う」という概念が乏しい日本。しかも、みんなが同じ事に喜びまで感じている始末。確かにお行儀はいいかもしれないけど、思い切ったアイデアを出したり、誰も考えない発明も、興味をもたれない。そういう事を勇気と見なす経営者もいない。「せ〜の!」って言うのがあるけど、あれって、西欧では出来ないんです。3・3・7拍子も・・・。俺たちは今、切羽詰まった状態に追いやられているんだと思う。つまりは追い込まれているのかもね。このあと、『は〜い、こっちですよ〜』と優しく声が響いてきたら要注意かも?ですね。

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