関東近辺と東北に黒い沈殿物。
石井竜也
13.06.27 02:45
実はとても厄介な話なのですが、ここのところの雨降りで、福島県から都内まで、ある出来事が起こっています。福島第一原子力発電所での事故は、未だにあらゆる放射性物質をまき散らしているのは、皆さんもご承知だと思うのですが、この2年間に降った雨には、それなりに強い放射性物質がとけ込み、少しずつ地面に、特にコンクリートのくぼみ等に沈殿物を残して行っています。これは、福島の場合『黒い土』と呼ばれている物で、水溜まりが干上がった所に、次々に降る雨の中の大気中のチリに付着してきた汚染されたホコリの固まりなのです。昨年南相馬で調査された黒い土は、1080000ベクレル/kgという人が近寄っては行けないくらいの高濃度汚染物質でした。東京でも243000ベクレル/kgの黒い土が見つかっています。コンクリート等の、浅いくぼみに溜まったこのチリが2年間掛かって層をなして、降り積もってしまった物質です。お子様をお持ちの方は、絶対に黒い干上がった道路の黒い部分には、触れさせないように気をつけて下さい。もちろん、全く同じ値ではないので、どれもが高濃度という訳ではありませんが、非常に危険な固まりである事だけは事実です。東京は被曝しています。だから、ここで生活するなら、生活していかなくてはいけないのなら、いくつかの点に注意すれば、随分と身を守れます。窓は開け放さない事(もちろん、一日中という事ですが)。小さなお子様や、妊娠なされているお母さんは、出来るだけ雨に濡れない事。粉塵用マスクは、ある程度は効きますが、完全に放射能汚染の微粒子からは守れません。ただ、乾燥した風の日等の効果は、相当違います。これから夏にかけては、外出先から帰ったら、軽く身体を拭くか、シャワーを使うかのどちらかを習慣づけて下さい。靴は、出来ればよく履く靴を決めておいて、外に置ければ最高です。風邪の症状ではないのにリンパ球が腫れたり、コリコリしたら、即お医者様にご相談ください。肉食は、出来るだけ控えて、それでもお肉を食べなきゃ鉄分も、ビタミンもとれませんので、週に一回くらいで、今は、オージービーフ等を、お進めします。ミルクは、非常に濃縮されますので、飲み過ぎずに接種して下さい。公園遊びは、お子様がいらっしゃれば、やむを得ませんが、土を掘ったり、口にいれたりする事は、絶対にやめさせて下さい。悲しい事ですが、今は国の方針で、野菜は濃度の高い物と新鮮な物とが混ざり合っていますので、残念ながら見分ける事は出来ないでしょう。でも、一部の野菜には、ヨウ素などを身体の外に排出するものもありますので、植物繊維が多く含まれた野菜を中心に食べて下さい。それから外出の際は、出来れば長袖の物、それに帽子をかぶる習慣を付けて下さい。車の多い地域にお住まいの方は、ダンプ等が吹き上げる粉塵に掛からないように、出来るだけ、ホコリっぽい所はよけて歩く事をお勧めします。ベランダがコンクリートの場合は、必ず、噴射機で洗い流すようにしましょう。車に乗っているときには、出来るだけ窓は閉めて、クーラーを使ってください。雨水が溜まった場所には要注意です。バケツ、大きな空きカンなど、多くの雨水が溜まっている水には、絶対に手を入れたり、その辺にまき散らしたりもよくありません。井戸水を利用されている方も、一度汚染状況を確認してから使いましょう。福島近辺での海水浴は危険です。今の所はやめましょう。水源は完全にやられているので、食器洗いだけにしましょう。お風呂やシャワーは、口に入れないように気をつけて下さい。お米も問題はあるのですが、研ぐのには水道水、炊くときは出来るならミネラル・ウォーターにしましょう。以上、後悔しないための日常作戦でした。