MIND BBS 〜掲示板〜

ロヒンギャの悲劇。

石井竜也

13.07.03 09:37

ミャンマーが悲劇の場所と思いきや、その国境付近に、国籍も、土地も、命の保証さえなされていない人がいる事をご存知ですか。あまりにも手ひどい虐待に、妻や子供まで見殺しにして逃げてくるボロボロ船での難破覚悟の脱出劇は、ロヒンギャの人々の心を思うと、胸が痛みます。このロヒンギャ人というのは、インドとミャンマーの国境付近に生きる、イスラム教の民族です。優しい笑顔と、客人を熱く歓待する風習があり、ある意味、世界で横行しているイスラムを名乗るテロリストは全然違う、平和主義のイスラム信者です。今でも、20日間もボロボロの船で漂流して、タイに拘束され、また海に流されるという、悲劇を繰り返しています。スマトラと言えば、津波の大被害のあった場所。そこで起こっている命への迫害。人間の崇高な場所というのは、一体、心のどこにあるのでしょうか? 同じ事が、この日本でも、起こっています。ミャンマーからの難民は、今年で2000人近く、その中で難民申請にハンコが押されたのは、たったの57人。後は、ミャンマーへ帰れ!とでも言うのでしょうか? これほど、外国人に厳しい国は、どの経済大国にもありません。これをして俺は「現代鎖国」と呼んでいます。確かに面倒かもしれない、確かに受け入れる事は難しいかもしれませんが、受け入れる所は受け入れてこその地球人ではないでしょうか? ロヒンギャの悲劇は、世界中で起こっている、たった一つの事例でしかありません。未だにアラブ諸国では、パレスチナ問題は巨大な憎悪になり、あと千年は消えない怒りだとも言われております。宗教、戦争、飢餓、気候変動、政治、そして近年、顕著になってきた飲料水戦争、人は、どんな対策を、このような翻弄される民族に対して手を差し伸べて行くのでしょうか? 放射能問題もある意味、このロヒンギャの人々と同じ事を、福島にしているのではないでしょうか? 同じ国民に対して、真実と、防御を教えない政治の暗部。世界エネルギービジネスと、癒着する巨大企業の悪逆非道な対応。生きている人々の生活はどうでもよく、世界への体裁と、不都合な真実への徹底的な隠蔽は、すでに「人間的」「人道主義」なんていう言葉が入る余地がない程、腐りきっているとしか思えないのは俺だけでしょうか? 宗教という大きな思想が生む悲劇は、神が考えだした物ではありません。人間が勝手に悲劇を作り出している、醜い部分です。水平線は、誰が見てもまっすぐで、空との境界線がはっきりして、何もかも忘れる程、夕日はどこの国でも綺麗です。でも、そんな余裕も失くしたら、人はただの生き物または、生かされているだけの家畜です。人生に喜びと、希望を。すぐさま出来なくとも、せめて、星空を眺める余裕くらいはあってもいいと思うのです。

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