Yahoo!ニュース8/2より
愛虹ことり魚
13.08.03 06:54
流出最大40兆ベクレル=トリチウム、2年余で―東電「事故前と大きな差ない」
時事通信 [8/2 21:57]
東京電力福島第1原発の放射能汚染水が海に流出している問題で、東電は2日、汚染水に含まれる放射性物質のうち、地下水を通じて専用港に流出したトリチウム(三重水素)の量が、過去2年2カ月分で最大40兆ベクレルになるとの試算結果を発表した。原子力規制委員会にも報告した。
事故2カ月後の2011年5月から今年7月まで、1〜4号機から一定濃度で流出が続いたなどの前提で試算。最も少ない場合は20兆ベクレルだった。福島第1では事故前、通常運転や定期検査時の原子炉洗浄に伴う流出量の上限は、年22兆ベクレル(5、6号機含む)と定められていた。
東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は記者会見で「レベルに大きな違いはない」とする一方、「管理されていない流出であることが問題。
(汚染水に含まれる)セシウムやストロンチウムもしっかり評価しないといけない」と述べた。
トリチウムやストロンチウム90は放射線のうちベータ線(電子の流れ)を発生させる。ガンマ線(電磁波)を出すセシウムより放射線は弱いが、体内に大量に取り込むと影響が大きい。トリチウムは水を構成する水素より中性子が2個多く、水と混ざると同じように動く。