MIND BBS 〜掲示板〜

8・6を今年も迎えて・・・

石井竜也

13.08.09 02:45

改めて、「核」の脅威を感じる今日この頃です。なぜか、「核爆弾」にだけ言及する政治家の言葉には、本来一番の脅威である、核廃棄物への全国をあげての対策本部を作ろう!とか、今後、同じような事が起こらないためにも、核開発の一定の除去装置を開発して行こうとか言う、今現在しなくてはいけない事が、完全に抜け落ちている事に気がついたのです。「核廃絶」と、声高に言っても、ある物はしょうがない。これを無くす方向で国が動いたにせよ、100年は、膨大な核廃棄物汚染で苦しめられ、捨て場に困ったプルトニウムやチタン廃棄物、リチウムやセシウムと言った強力な放射線や汚染をまき散らす超危険な物質の事故も相次ぐ事でしょう。どっちにしろ、廃絶したって、それからの道のりは長い訳です。しかも、作り続ければ、この国の「経済雇用」は安定しても、「命の雇用」は破滅するでしょう。周りを敵国に囲まれた形の日本の現状は、どう見ても平和に過ごせる状況ではないように思えます。核爆弾を2つも落とされた国が、アイゼンハワーの言った「これからは核の平和利用だ」の一言に踊らされた背景には、敗戦国の厳しい現実がある事はみなさんも理解しているでしょう。第2次世界大戦後、5年も過ぎないうちに始まった朝鮮戦争で、アメリカ側は、当時朝鮮問題の指揮をとっていたマッカッサー元帥に、核爆弾をいくつでも使えと、伝えていた事は有名な話です。世界はあの時代、核爆弾を使う事がまるで早道と思い込んでいたのです。ところが、イラクから帰ってくる歩兵(海兵隊)の様子に異常が見られ始めたのは、ここ3〜4年の事。歩兵は、平地では戦車の陰に隠れて、行動します。つまり、戦車に張り付くように行軍して行く訳です。ところが、核廃棄物から作り出された強力なミサイルの形をした散弾銃のような代物・クラスター爆弾、劣化ウラン弾は、左右のキャタピラー・ガードの下に何個も取り付けられているのです。1メートルも近づいて30分も歩けば、外部被曝はもちろん、内部被曝もします。そのくらい強力な爆弾なのです。そしてこれをアメリカ軍は、イラクのなんの罪もない子供達に向けて使いました。今やイラクの人びとは、強力な核汚染に悩まされ続けているのです。クラスター爆弾は、対戦車用に考案されたと聞きます。厚さ10センチ超の装甲板を、ウランやプルトニウムといった、一瞬にして鉄など溶かしてしまうほどの威力がある爆弾は、いとも簡単に装甲板を貫通します。砂漠に置き去りにされたタンクの穴に、ガイガーカウンターを近づければ、機械が壊れるほどの放射能です。このクラスター爆弾を使うという事は、核爆弾を使う事と変わらない。2008年から2010年にかけてのクラスター爆弾禁止条約には多くの国が署名しましたが、アメリカ・中国・ロシアという大国が参加していないのも事実です。福島、茨城の海開きに話を変えましょう。まず、これは完璧な人災です。有識者の発言や、理論的反対者の立場の方からの意見などは、盛り込まれての処置だったのでしょうか?この参院選の大きなテーマにもなっていた「未来を作ろう!」も、なんか、説得力がない。いやいや、政治のプロフェッショナル集団に軍配は上がりました。果たして彼らは、未来につなぐ『何』をするつもりなのか?フランスのように、原子力発電を環太平洋の国々に売りさばくつもりなのでしょうか?アイゼンハワーと同じように「核の平和利用」とか言いながら。日本の近海漁業は、今壊滅的な被害に遭っています。底引き網漁の海底に住む魚は、既に高濃度の汚染に曝されています。回遊魚も(マグロ・ハマチ・カツオ・・・など)福島第2原発からの垂れ流し放射性物質は、世界の海に広がり続けているのです。チェルノブイリの30分の1だのは、関係ありません。現に、流された2号炉3号炉の冷却水の量は、ちょっとした海を作れるほどの量です。その50キロ圏内に住んでいる子供達に、放射能まみれの海に入っても良いという判断を出したのは誰なのでしょうか?原発には、何度も言うようですが、僕は反対でもありません。出来るなら、この浄化装置の世界的発明を成し遂げ「これが日本の技術だ!!」と胸を張ってやりたい。一向に取り上げないテレビのニュース。「こういう事があったみたいですよ、危ないですね・・・チャンチャン!」こんな報道で、よく「未来の子供達を守ろう!」なんて街頭演説で言えたな?と改めてあの人びとが、目の前の危険に着目していないのが解りました。もう2度と、長崎・広島のような事があっては断じてならない。自然の営みに命を亡くす事は、ある意味自然かもしれません。ご遺族をなくされた方も今はまだ苦しく悲しい日々をお凄しでしょう。でも、気の狂った博士が悪戯で作ったような、爆竹さながらのクラスター爆弾は、核兵器です。大陸間弾道ミサイルの時代は、完全に終わりました。今では中国の大陸間弾道ミサイルを、一気に破壊する事も出来るのです。こういった長距離ミサイルの脅威より、今深刻なのは、捨て場に困った核廃棄物を利用した、何代も先までDNAに影響を与えるクラスター爆弾のような通称「汚い爆弾」が世界に登場しない事を切に願います。僕らは、あの恐怖を乗り越えました。広島に行くと、そこここにその爪痕は探せますが、人の復興のしぶとさや力強さが感じられて、僕はなんか、あの町が好きなのです。平和を唱える事が、刃を突きつける一瞬の隙も作ってはならないような状態であるのなら、これは、平和・平穏とは言いません。「危険を食い止めている」に過ぎないのです。韓国や中国、強いてはロシアの核軍縮を願うと同時に、一体、何が起きて、どんな悲劇となったのか?を深く歴史認識してから、お互いの犠牲者への追悼をしあい、少なくとも、何の利害関係もない「あまり会わない遠い友人」でいてくれたら、最高ですね。今の韓国中国の情勢を見ると、完全に中国・国家主席は、韓国を朝鮮化し、アメリカ駐屯基地・排除政策を韓国に促し、中共国家への丸呑みを狙っているのでしょう。法論功事件などは、典型的な中共の暗部です。これに抗議する政治家は、ことごとく痛い目に合わされています。アウシュビッツのユダヤ人大虐殺と同じように殺された人数は、とても数えられないのでしょう。カナダの外相や、ヨーロッパの一部の政治家でも、この問題には触れているし、数少ないジャーナリストやアナリストはいるのですが、なぜか、影を潜めてしまいます。これは、今現在、盛んに弾圧途中にあるという事実を裏付ける物です。人はどこまで他人事にするのでしょう。対岸の火事を、ただ「しょうがないねえ・・・奇麗だねえ・・・馬鹿だねえ・・・」と見ていられるのでしょうか?毎年多くなる平和記念式典に僕の尊敬する社会派映画の巨匠、オリバー・ストーン氏が参列した事は、本当に大きな一歩です。今年の8月6日の、白いテントの量を見て、確実の原爆体験者の年齢が恒例になった事を改めて感じた、2013年度68回目の平和式典でした。

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