MIND BBS 〜掲示板〜

人というもの生き方。

石井竜也

13.08.17 00:21

正直だね、だけど、正直があだになって死んじゃったね。とか、あいつは腹黒いな、だからあんな事になったんだよ。意外によく聞く「うわさ話の冒頭部分」です。どこからがいい人でどこからが腹黒いなんて言われるのでしょう。つまり、こういう事ですかね?「今の自分にとって、『なんだか正義な一定の範囲』が確保されていて、それから、はみ出ているから、腹黒い」という事でしょうか?反対に「自分の生きてきた過程の中で、とても都合のいい言葉や行動を示してくれた人が見本となって、その人が『何となく解らないけど立ち居振る舞いや言動や障りが心地が良い』ので一応、危うく作り上げた美学のような固定観念でなんとか作り上げた『良い事の囲いの中』に入っているからいい人」こんな風に決めつけて、いい人や悪い人を判断していませんか?新聞の記事には、奥さんが夫を殺害した、現場の生々しい様子しか確か、書いてなく、当然、こんな極悪な妻は、罰せられるべきだ!!・・・と。でも、よくよく考えてみると、殺す事は確かに良くない、でも、日がな一日酔いつぶれ、悪口雑言ぶちまけられ、おまけに女は作るわ、子供には暴力を振るうわ、実家に寝れば、そこまで追いかけてきて、父親や母親まで、暴力を振るうような、糞のような夫が、ある日、「おめえなんか死んじまえば良いのに・・・」といって、ニヤニやしながら、ぐっすり眠っている息子に近寄って行って、「まずはこいつをなんとかするか?・・・ああ?」とか、脅されて、それこそ、追いつめられた蛇ににらまれたカエルのような状態だったら、抵抗はするでしょう?いつも、新聞を見て、僕が思う事は、ここには一方方向からの記事しか乗せられていない。「殺した、悪!!」それだけ。情報は、事実を歪曲せずに流す事は、不可能なのです。どうしても流す方の価値観がそこには入る。流せない強力な圧力もあるのかもしれない。面倒なのは、それを見越して、記事を読まなければならないという事。そうなんです、僕らが与えられている情報とは、そんなモノなのです。真実の20分の1をありがたく拝聴しているのに他ならない。だからこそ!ここのように多角的に、情報の精査が出来て、尚かつ、人としての中心軸がなんであるか?を幹にし、枝をゆっくり伸ばして行く事こそ、大切な事なんです。それでは、その幹は何か?と言えば、「ある種の信仰心」ではないか?と僕は思います。ここで言っている信仰とは、何か大きな宇宙的な力は存在し、僕らの全ての真理を形作っているという、自然への畏敬の念のことです。多分、こういう信仰心とも、恐れとも取れる精神をお持ちの方は、自分にも他人にも嘘が出来ない。その事をあからさまに言うか言わないか?はあなた次第にせよ、僕は、こういう全知全能の力を信じています。これを持つ事で、勇気や、発想がわいてくるのです。そこには、嘘偽りのない善意と、透明なまでの残酷が同時に、存在している。動物の狩りを見れば解りやすい。草食獣を襲う、ライオンの血まみれの口元、どう見ても、「悪」にしか見えない。でも、そのインパラを捕まえて殺さなければ、自分の子供達が死ぬ。そうすると、「じゃあ、インパラの命は、食べられるためにあるみたいじゃない!」と、目にクジラを立てる人も出てくる。食物連鎖というものがあって、ライオンがインパラをしとめられる確率は、3日に1匹です。彼らも実は生きて行くギリギリなのを知る訳です。それじゃあ、ってんでおせっかいな人間が、インパラを守ろうと、増えるだけ増やして、かわいがったら、村が一個なくなった。あんなに広かった草原は草を食べ尽くされ、今じゃ砂漠化している。象は、一日80キロの食べ物を食べます。こんな動物が異常に増えたら、連鎖は完全に崩壊する訳です。だから、出産や、死んで行く数も、自然界ではちゃんと調整してあるのです。これは海でも陸でも同じサイクルで成り立っています。今度の原発事故・・・これは、自然の摂理ではありません。確実に人工物として、危うい影の上の日向です。だから、理解不能なのです。いたずらに「危険」というだけでは解決出来ない問題が、当然この複雑怪奇な人間社会の構造上の事故である事は間違いありません。これだけ複雑にしてしまえば、もう、どこから手を付けていいやら、根本の合って良いのか悪いのか?さえ、理解出来なくなる。人は、一定量の情報処理能力しか、作られてはいません。順番に流れてくれれば、少しは考える時間も出来、冷静になれるでしょう。でも、同時に、膨大な情報が、爆発するように押し寄せれば、人は、そのあまりの膨大な量にだけ、気をとられます。これは情報のパンデミックというものです。まさに日本で起こっている事の中の中核をなすのは、この膨大な量のパンデミックです。しかも、その事故には、社会構造上の複雑怪奇な場面まで含まれている。持たさざる者と、与えられる以上に、与えられるもの。格差社会なんて言うのは、70%持っている人と30%持っている人の戦いです。僕の言っている、持っている人とは、つまり「与えられし者達」とではケタが違います。そこに、せめて信仰心がある事を願うしかないですね。ケネディーの暗殺シーンは、ダラスの目抜き通りで起こりました。ケネディー婦人が、とっさにとった行動を覚えていますか?なんと彼女は自分も撃たれるかもしれないのに、「ケネディーの飛び散った脳漿や肉片を集めだした」のです。残酷ではあるけれど、あれが夫婦愛の形でしょう。いずれにせよ、人はかくも複雑に世の中をいじくり回し、かき混ぜて、危うい見かけだけは立派な、お城を建てました。・・・震度3で崩れさる立派な立派な見せかけのお城です。

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