最高に頭の痛い状況。
石井竜也
13.08.21 03:09
福島第1原子力発電所の4つの原子炉の殆どが放射能汚染を引き起こし、毎時間人間の生息範囲を大きく上回る放射性核生成物を出し続けている事は、誰が見ても明らかで、さすがにこの事は、既に政府・マスコミも含め、隠し通せる限界に来たのでしょう。次々に明らかになる想像通りの見事な状況です・・・・。聞けば聞くほど、この問題の根源的なところにある、『人災』が見え隠れしてきました。後にも先にも、今更言っても遅いのですが、原子力発電というリスクをいかに軽く考えていたか?という事ですね。それと、僕が一番言いたくなる事は、こういう根拠がはっきりしていない学問での失敗は、巨大になる前の『初動』がどうであったかに関わっていると思います。どれだけ、国民の命や郷愁、心や財産、思い出など、おおよそ人間がちょっと考えたら、いかに大きな存在のものを失う結果になるという事は、あの爆発の時点で、次の脅威は確実に見えていたはずなのです。少なくとも原子力委員会には、スピーディーにも次の脅威にも十分に対処する時間はあったと思います。リーダーの愚直な判断ミスと、専門家という輩の予測の甘さが、殆どの諸問題を大きくしたのは事実でしょう。日本の海流は、黒潮と親潮という大きな流れが海にはあります。この流れを見ると、福島からの垂れ流されていた大量の汚染水が、どこに向かって流れているかが解ります。確かに高濃度の汚染に関しては、福島以南から茨城にかけての2県にまたがるものは相当の頻度で、被曝する可能性は、残念ながら、内部被曝・外部被曝合わせても高いと思います。でも潮の流れによって、あれから3年、相当量の汚染水が広範囲に達しているはずです。これはどのメディアも、原子力反対派も口を閉ざしています。つまりは、あまりの初動ミスから、完全に判断を予測し計算出来なかった専門家達のせいで、1億人の命に何らかの危険性が起きているという事でしょ?・・・だとしたら、国での保証なんて、出来っこないですよね?症状だって、その人の体の弱点を襲う訳ですから、一定の同じ症状では現れては来ない訳ですよね?その最悪のケースを考えると、医療機関もまとめての協力体制を、作らないとなりませんよね?「ガン」はただの偶然になった「ガン」で、原子力と何の関係もないガンの急増という事になる。よって、国が保証すべき問題ではなくなる。ま、こういう外の城壁を作れば、誰も中は見えないし、物事の本質を見せなくて済む。社会機構とは、こんなに簡単に、国民の命を軽視する事も出来るのか?という事ですね。中国・韓国の反日思想の脅威、アメリカに絶対服従な政治母体、経済理念優先型社会の行き詰まり、憲法改正までしなければ、止められないアジア間での政権争い、既に、中国との軍事演習を、日本の空まで使って、威嚇するロシアの存在。しかも、経済状態は、包帯もまだ取れないやけどのように、ヒリヒリしている日本。経済の活性化というものは、人が人としての尊厳と、水や空気の生命維持には欠かせない、要素とのバランスからでしか、発展しないでしょう。今の状況は、足が、重傷を起こしているのに、「大丈夫だから、お財布を見せて下さい」と救急病棟で、知らない偉そうな人に言われているようなもんですね。国民は、こう言いたいはずです。「そんな事より、俺の足を、なんとかしてくれ!!」