MIND BBS 〜掲示板〜

福島汚染水問題。

石井竜也

13.09.18 10:10

福島第1原発での汚染水の貯蔵タンクが、既に1000基を超えました。一基に1000トンの汚染水がためられています。この間の台風でも、溢れ出た水をなんとか、タンクに入れるのがやっとの状態。これは、想定外だったそうです。笑いも出ない・・・。台風や地震、集中豪雨etc・・・考えていて当然の事が、考えられていない現実。しかも燃料棒の確保は、まだまだ遠い冬の作業。この2ヶ月でどのくらいの台風や集中豪雨が、福島の原発に降るのか計算出来ない状況で、地下水脈への汚染が、今の第一の案件です。何でも人間のせいにはしたくはないのですが、前政権の時に、既に専門家や一部の官僚からは、地下水脈への汚染水の流出を食い止めるバイパス水路の確保が、議題に上がっていました。しかし、東電の金の出し惜しみとイメージの問題で、1000億の工事費を見送った経緯を考えると、お金をかけずに作ったという雑な貯水タンクが現在及ぼしている危険性と、今になって470億の国費を投入しようとしている事への疑問も生じます。そして、あそこの上層部には専門家が存在していない事が解ります。これは、働く人びとにも、国民にも相当な打撃を与えます。こんな事をいつまで繰り返すのでしょうか? 世界の関心は、おそらくこの3年で、オリンピックより、福島の海水汚染に目がいってしまいます。今こそ、世界に手を貸してもらうときではないでしょうか?「原子力発電施設を海外に売る」日本の技術力を見せつけたいのでしょうが、敵は目に見えないだけに、反対に日本の技術力の甘さを見せてしまう結果になるでしょう。しかも、放射能汚染の基準値は、世界共通ではありません。色々な調べ方がある事も、要因の一つに上げられます。ある国では、とてつもない放射線量と報じるし、ある国では、大変だけれどもチェルノブイリほどではないとか、とにかく、この核開発の定義は、世界共通認識までもまだ決められていないのが現状なのです。そんな物を取り扱うなら、それが地球のためになるというのなら、せめて周辺住民が安心出来る方法論を、最初から想定していてしかるべき危険物だったのではないでしょうか? 早期の中央政権の間違った判断と、商売だけを考える企業の傲慢。知識の乏しい分野であるにもかかわらず、その災害対策が、おろそかになっていた現状。台風が10個も上陸してしまうような地球規模の大変革期。これらを総合して考えると、今この国の置かれた立場の地盤の脆弱さだけが見えてきます。それも総合的な見地から考えると、今の韓国、朝鮮、中国の思惑が見えてきます。弱った体のうちに、叩いておこうと彼らが必死に反日運動を激化させるのも、こういった世界に対して、悪いイメージを持たれる日本を、彼らは待っていたのです。アメリカも、これには責任を持つ事は出来ません。今の状況で多少幸運なのは、ロシアが牙をむき出していない事です。彼らの中には、実は親日家が多い事があげられます。それと、自分たちの苦しさを福島に見ている事もあげられるでしょう。特にこの福島の問題の解決には、ある程度距離を持って、日本の技術力を確認している向きもあります。ただし、彼らにも、この状況をどういう風に打破していいのか解らないのも事実だと思います。チェルノブイリ原発事故から26年が過ぎても、「死の場所」になってしまっている現実があるロシアもまた、苦しみ続けている国なのです。スリーマイル島の事故も、証拠隠滅と情報操作のうまいアメリカでは、メルトダウンがすでに、あの時点で起こっていたのではないか?とささやかれています。要するに、全く判断を下せるような知識がこの分野にはないという事の証明に他なりません。原発には、ある程度の考える余地があるとは思っていましたが、ここまで制御不能な物質のエネルギー資源には、悪魔がついているとしか言いようがないのです。・・・悲しいかな人間は、既にこの悪魔と握手を交わしてしまったのも、事実である事に間違いはありません。何度も言うようですが、いかに国の中枢の瞬時の判断が、後世にまでつけをまわしてしまうか?という事の「最悪の例」なのです。事故後すぐに、ある程度の知識と英知をもって世界規模での方策・方針が出せていれば・・・とてつもなく残念です。あの時に、適切に国をまとめる人材がいなかった悲しさと悔しさ。そんな時期に起きた悲劇です。前政権に恨みは募りますが、それより、この非常事態の時に、従軍慰安婦の問題だけを取り上げて国会で不毛の発言をする自国の事を敵国側から発言する、非常識と低レベルの時代感覚の乏しい議員の気が知れません。いま、野党に建設的な意見を言える人材が不足しています。これこそ「人災」というものです。

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