MIND BBS 〜掲示板〜

強制的忘却と自発的忘却。

石井竜也

13.11.09 18:20

人間は、強力に逞しく強さを感じるときもあれば、なんともろい生き物なのだ!と驚くほどの脆弱さにあきれ果てる事もある。一番この感覚になるのが、「こうと思えれば、現実逃避できて、尚も面倒じゃなくなる」その人間の精神的な弱さの代表が「自発的忘却」苦しさに負け、自分から関係ないと決め込む。そしていつしか、自己暗示までその感覚を高めて行って、大切な思い出や感触までも、忘却という彼方に追いやるのです。この感覚は一見、自分がまるであらゆる苦悩から、解き放たれたような感覚に包み込んで行きます。全く、昨日の自分とは違うという感覚が湧き出てきて、まるで今までの苦しい日々が、ばからしくさえ感じます。しかし現実を直視する事も出来ず、そのあまりの痛さに我慢が出来ないと、人には「自己破綻」というさらに険しい人格崩壊が待っています。現実を忘れようとする、もしくは無償に現実から遠のきたいという願望は、いつしかその人を、根底から「感じない人」に転落させます。そこは恐怖も心細さも、虚無感も感じなくていい場所。居心地がいい。だから、そこがまるで、決められた聖地であったかのように思うのです。でもそれは、完全なる現実逃避です。そこは不毛で、そこから何かを生む事は出来ません。人に離れられて行くのもさることながら、一番のまずい状況は、自分の中の一番大切な思い出まで、消し去ろうというところまできます。自分崩壊の始まりです。結局この状態は「どうにでもなれ」という開き直りでしかない感覚が、体中から湧き出ています。当然、周りの人びとは、家族であれ離れて行くでしょう。そんな暗黒の洞窟には、絶対に入っちゃだめだ。光を背にして暗黒に入れば、光は、あなたの背中をちゃんと照らしている事さえ忘れて、ただいいにおいのする、真っ暗で出口のない洞窟に深く深く入って行くことになってしまう訳です。自分の背中を照らしていてくれた日の光も、そこには、もう届きません。だから、その人は暗闇に生きる動物に変化して行きます。いびつで、言葉も忘れた、人ではない物に変化してしまう。オリンピックが決まった事も、大きな力が動いた事でしょう。反対する気持ちが、何となく感じる人の方がむしろ、正常かもしれませんね。それでも、日本は大きく羽ばたかなくてはならないのです。今は空回りしているとしても、恐れるなかれ、きっとこの大きな世界的イベントの存在には、勢いと活性化が隠れているはず。弱った身体が、すっかり回復はしないかもしれません。でも動けるなら、思考を回転させる時代です。もう、恐れる必要はない。時には虚飾で決まった事が、本来の深さを表して行くという事もあります。全ては、物事をどう見るか?という事でしょう。

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