生きているという事。
石井竜也
13.11.14 19:30
私たちは、多かれ少なかれ、いつかは空になるときが来るのです。生きている事の方が、実は奇跡なのかもしれませんね。そう考えると、今の一瞬を生きているという事がいとおしくなりますね。大切な命が自分の中にもあり、同じように他人にもある。命は、自分では作れません。ある日、母親の中で育ち、誰かの愛によって育てられ、今に至る訳です。その間にも、出会いと別れの繰り返し。どの時代の、どの人にもある、人生の運命です。人は最初から100%じゃありません。誰も、完璧はいないのです。どこかに弱さや病気、脆弱な場所はあるのですね。自分が100%と思っている人も、いつかは自分の悪い場所に気がつくものです。それに自分で自分の事を評価なんか出来ないものです。もし、自分の事が全て解っているのなら、失敗もしないでしょう?でも、悲しいかな、失敗のない人生などありません。大富豪に生まれても、健康がいまいちだったり、貧乏でも、素晴らしい父親と母親に育てられる人もいる。世の中はよく出来ているものです。神様は不正確な自己を見つめさせるように、我々人間をお作りになられたのかもしれませんね。生きているという実感を、もの凄い事だけに見いだそうとしてもそうはいきません。また、小さな事に喜びを感じない人が、大きな事に望める訳もないのです。自分を知ろうとする事は、他人の痛みも知る事に繋がって行くのです。それが生きている者同士の人の『絆』というものです。