MIND BBS 〜掲示板〜

境目

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13.11.18 01:57

今日は早く出掛けなければならなかったおかげで、素晴らしい朝日を見ることができました。明るかった星の光が点になってゆく深い青色の空と静かな街並みに境目が見えはじめ、橙とも赤ともいえない太陽が現れる時間。なにか切迫した状況に置かれているわけでなくとも、生きていることを実感します。朝陽に出会うと、私は、谷川俊太郎さんの詩「朝のリレー」を思い出します。そして、なぜか、この詩を思い出すと涙が出そうになります。子どもの頃から地球儀を眺めるのが好きでした。ぐるぐる回したり、逆さまにしたり。日本を中心から外して見たときの違和感も好きでした。ヒマラヤのでこぼこをなでてみたり、地平線上にくるよう頭を傾げてみたり。親指と人差指で距離を測って比べ、「意外と近いなぁ」「結構遠そうだなぁ」とか思ったり。色々な名前の町や国があることには早くから気づいていたと思いますが、その間に国境があり、その国境にも、ぐにゃぐにゃしたものと不自然にカッチリとしたものがあることに気づいたのはいつ頃だったか。そしてそうなってしまった理由を知りはじめたのはずっと後のこと…。今使っている地球儀を買った時、「世界情勢等により変更があった場合には対応いたします」というような説明文がありました。国の名前が変わったり、国境が変わっても、その部分を張り替えて使うことができるということ。地球儀の表面の一部を張り替えるのは簡単便利ですが、その必要がある時、本当の地面の上では大変なことが起きているのだろうな…と思ってしまいました。17,8年前、NZに向かう途中、空の上から見た海とそこに浮かぶ島々の美しさ、赤い線は見えないけれど赤道を越えているんだ~という興奮は忘れません。あの島々のいくつかが、今、海面上昇の危機に直面しているとは。書き込んでいる間に日付が変わってしまいました。朝は今どの辺を走っているのかな。

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