MIND BBS 〜掲示板〜

自然の摂理とは?

石井竜也

13.12.01 12:17

人は自然の中で生きている事を、都会に住む種族は忘れてしまう事がある。鉢植えに水をやり、栄養をあたえて、日に当てて、それが自然をコントロールしているように勘違いする。花が咲けば、自分が咲かせたと勘違い。これは、蛇口をひねると、水が出るところを見て、水道事業が遅れた国の人が、蛇口だけ、日本から買って行き、ただの壁にねじり込んで、蛇口をひねっても水は出てこないと、怒り心頭、蛇口製造業者にクレームを入れた事があったそうな。・・・まあ、これと変わらない。水も太陽も土ももちろん花も、別に人間が作ったもんじゃない。これ全て、自然物ですよね?かわいい鉢まで、実は土を焼いたもの。人間が出来る事と言えば、実は、自然にちょっとだけ、住みやすい技術の手を入れさせてもらっているだけに他ならないのです。この世界で、今一番大切な事業は何か?と言われれば、「治水事業」と僕は答える。これを、いい加減、または失敗すれば、大災害にもなりかねない。ある大きな建設会社のCEOと、お話した時に、「温暖化も防波堤も、実は、同じ事なんですよ。人間がどう自然と向き合うかで、発想や、計算、構造までも、発達するんです。」とおっしゃっていられたのを思い出します。確かに、都市計画や、道路、全て治水事業の一環ですよね?これだけ、土に埋め込んでいる訳ですから、水の流れと、汚水の処理だけは、外せない。日本の技術水準は、世界に群を抜いています。中国も、最後の企みは「日本の技術力」だそうです。なんか、妙に納得です。ハッブル宇宙望遠鏡のレンズを磨いてしまったり、パラオの壊れた橋を、ポリネシア一番の頑強な橋に変えたり。とにかく世界中の高いビルに、日本人の技術力が混じっていない事がないくらいに、凄い事なんです。僕は、こう思うのです。実際、我々が信仰心を感じる場所は、神社。それは自然崇拝という原点がそこにあり、その恐ろしさと、自分たちではどうにもならない事を確実に意識した場所だからです。日本人は、随分と今までに自然破壊もしてきました。列強の大国、取り巻く共産国、社会主義国といった、全然意見を異にする国々に囲まれ、西洋化の波と共に、この小さな国の自然を、いじるだけいじってきてしまった。でも、ふと、ある段階から、その考えは、科学の向上と、自然の摂理には、切っても切れない場所がある事に気がついた民族なんです。日本の優れたところは、そこにあると思うのです。この震災で、一番感じた事。それは、この国の誰かが殺されても、事故に合っても、自然の猛威で亡くなられても、まるで隣の人が亡くなったように感じる、「人情」をもちあわせているんです。これが、本当の人間としての、自然の摂理ではないでしょうか?

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