『HAPPY CHRISTMAS』を作った訳。
石井竜也
13.12.02 22:23
日本発信のクリスマス・ソングが、本格的にあってもいいと思ったのが、根本です。でも理念は、全く違う。日本のクリスマス・ソングというと、恋愛の別れだの、去年別れたあの人に・・・とか?まあ、そんなのばかりじゃないにしろ、あまりにもクリスマスの意味と、宗教的儀式、それに、どんな宗教であっても、一応のリスペクトをするべきである事は言うまでもなく、この国では、宗教の自由を法律で定めています。そこで、本来のクリスマスの由来である、セント・ニコラウスが自分の持ち物全てを、貧しい子供達に分け与えたという、聖人が子供達に夢をもたらした、キリスト教の聖夜でもあるこの日に因んだ曲が作りたかったのです。ところが昨今は、家族の離別、家庭内暴力、離婚、イジメ、引きこもりに、数々の子供達を襲う病気。このどれもが、家庭崩壊に繋がり、いま、日本にある児童養護施設は560あまり、約30000人の子供達のうち、本当にご両親を亡くし、行きどころのない子供は、ほんの数%しかいないのです。殆どは家庭内不和が原因で、子供の方から駆け込んでくるのです。また離婚で、子供達が受けるショックも巨大です。そんな事から、この『HAPPY CHRISTMAS』には、パパやママ、家族という言葉を一切、入れませんでした。どんな状況でも聴ける子供達の歌として出来上がったのが、この歌なのです。小児病棟で、慎ましくクリスマスを送るしかない子供達もいます。また東北では、雪がぱらつく家路を、重いランドセルと身内を亡くした悲しさを胸に、仮設住宅に帰って行く子供達もいます。そういう子供達にも心に何のわだかまりもなく聴けるクリスマス・ソングを作りたかった・・・。理由はただそれだけです。ですから今年から歌は『WORLD FAMILIES』となっています。これから各FM局でも流されていくと思うので、お子様のいる方には、最高だと思います、是非聴いて下さい。イングリッシュ・バージョンを、インターナショナル・スクールの有志にご参加願い、新たに歌ってもらったので、世界中の人々にも聴いてもらえると思います。この辛い時代、せめて、クリスマスくらい、子供達、夢を見させてあげても良いのではないでしょうか? 俺にはこんなことしか出来ませんが、たった2日間の聖なる夜を、せめて温かな曲で過ごさせてやりたいという気持ちからでしかありません。昨年から始まったこのプロジェクトですが、今年また新たな切り口で成長した『HAPPY CHRISTMAS』が、きっと、みなさんの耳に届くと思います。状況はいろいろです、その全てに対応出来る曲を作る事は出来なくても、ある程度のサンタさんと子供達だけの願いや祈りが込められた曲だと思います。今年も多くのFM局が、賛同して流してくださるそうです。本当にありがたい事です。もちろん、参加して下さった関係各所の方々は、みんな手弁当で、ご参加くださいました。『人はいいものです』。是非、子供達に効かせてやって下さいね。レコーディングの模様は、YOU TUBEにもアップされます。日本語バージョン、英語バージョン、石井竜也バージョンの3種類が交互に流されて行くと思います。楽しみにしていてくださいね。もちろん、今回のGROUND ANGEL 〜HOPE〜 でも、メニューに入れさせて頂きました。楽しみにしていて下さいね。