子供達の才能。
石井竜也
13.12.04 11:18
石油よりも、天然ガスよりも、もっと言えば、この国よりも価値のあるもの・・・それが、子供達の才能と、その可能性です。とにかく、彼らには時間がある。これは、絶対にお金では買えないもの。また、価値に換算する事さえ出来ないものです。ここにも沢山の親が集結しています。だからこそ思いも深くなり、未来になにがしかの希望や夢を、見いだしたくもなる。でも、残念乍ら、30を過ぎれば、人は次の世代達の事を考えざるを得なくなってくるのです。文化文明、風土環境。この全てが、次の世代達が守り育み、新たなる挑戦を仕掛けて行けるキップを持つのです。だから、自分の人生はあきらめなさいと聞こえる方は、まだ子供かもな。そうじゃない、だからこそ、自分の人生を楽しみ、謳歌し、一生懸命生きる事を選びなさいと言っているのです。子供は、その背中を見て育ちます。ここに来ている、お子様のいらっしゃらない方、またこれから母親になる方。みなさんに共通するのは、俺たちは、大切な者を守る防波堤であるという事。防波堤は、強い波にも耐え、堂々とそびえていなければなりません。この感覚が大切なんです。教育や歴史なんて、勉強すれば解りますが、いい加減なものです。本当の教育は、社会で行うのが基本なのです。そこいらの大人が馬鹿じゃ、子供も真似をする。これ、神代の国の頃から変わらぬ人の業です。どっかの坊さんみてえなこと言うな?とお思いになるかもしれませんが、いかんせん、これが真実です。良いも悪いも、大人の振る舞い次第。猿も子供に教えるのは、最初に「恐怖」だそうです。僕は、これが我々の中にも息づいていて、それが信仰心を生んだと、考えています。「恐れ」があるから、人は前に進める。闇雲(やみくも)なら、進んでいるかさえ解らないでしょう。なんせ、方向がないんですから。自分の子供にそれなりの可能性や、特技、才能が見えるのなら、・・・いや、少しでもそれを感じたなら、迷う事などありません。方向が指し示されている証拠です。あらゆる大人達は、こういう才能を、守り育てるように人間は作られているのです。だから、迷う事なかれ、その子の才能はまっすぐにのびるでしょう。どんな若造にも、応援してくる大人がいた。優しく見つめてくれる先輩がいたんです。だけど、たとえその才能が順当にのびたとしても、その子は、どこかでその鼻をへし折られます。そこからが、彼の戦いになるのです。その時に、横にいてあげて下さい。たとえ、1000万人が敵になろうが、親であるあなたは、彼、彼女の見方でいなくちゃなりません。間違いや、人間初級編を、正してきたなら、全く恐れる事は無い。多少の障害など、その子の才能から比べれば、何でもないこと。人は、みんな破綻者ですから。完璧なんていません。それを求めるのもおかしな事。完璧じゃないから、面白いんじゃないですか?