広河隆一さんの講演会に行ってきました
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13.12.08 03:42
日付変わりましたが7日(土)、広河隆一さんの講演会「チェルノブイリと福島で見た被爆」に行ってきました。多くの貴重な写真、データ、現地の方々の声から、いかに実態を知らずにきてしまったか、愕然としてしまいました。20年以上も前の事故は終結していません。広河さんをはじめ多くの方々が危険を伴いながら事実を掴んで公表し続けてこられましたが、今回の事故に十分活かされていないこと、恐ろしく思うと同時に悔しく思います。チェルノブイリでの支援から、2つの病気を発症し絶望し引きこもっていた女の子の例を挙げていました。日本語に興味を持ち始めた姿を見て日本語を学べるお土産を渡したり、美術館などへ連れ出すうち、学ぶことに希望を見出し元気になっていったそうです。「医師ではない我々にもできることはある。それは生きる気力を与えることだ。できることはやらなきゃいけない。それぞれの立場でできることはある。」と言われていました。他者に「生きる気力を与える」なんて私にはハードルが高すぎますが、We will start thinking」なら。また「珠美の里」について、これからは心、トラウマのケアも必要であり、放射能によるトラウマのケアというのは初めての取り組みであること、ケアする側のケアも重要となってくるであろうことにも触れておられました。心理学やカウンセリングの授業で聞いたことがあります。ケアする側もダメージを受ける、ということを。そのためケアに当たる側も健康管理が欠かせないことはもちろん、十分なトレーニングとスーパーバイザーのバックアップが必要であると。後進を育てなくてはともおっしゃっていました(ジャーナリストも市民も)。子どもたちが挙げる「将来なりたい職業」が、以前は素晴らしい教師に出会って先生になりたいなどと言っていたのが、今では安定、高収入志向になってきたとも。これって、社会、大人のせいですよね。他、ジャーナリスト、ジャーナリズムについても熱く語っておられ、あっという間の2時間ちょっとでした。冒頭「沖縄から来ました」と広河さん。今日は時折吹雪の札幌。一昨日くらいまでは12月とは思えない暖かさでしたのに。遥々来てくださってありがとうございました。どうやってまとめたら…と悩むうちこんな時間に!まとまってないし!雪がしんしんと降っています。クリスマスは静かに願い、祈りたいです。自分の子どもだけでなく、共に生きてゆく全ての子どもたちに笑顔を。私たちに真実を伝えようとし、現地の人々の証人になろうとして逝かれたジャーナリストの方々のことも、忘れないようにと思います。長々とすみません。