13.12.08 16:27

もちろん個人でも、秘密の事柄の一つや二つ、誰にもあるものです。それが国単位になれば、自ずと、膨大な秘密はある訳で、この法案が通っても通らなくても、秘密は秘密として、国の安全に関わる事は、つまびらかにしない方が良いのではないか？と思うこのごろです。『国』という漢字も、玉（ぎょく）を四角で囲んでいますよね。あからさまにしていい事と悪い事、このどれもが曖昧だった今までの政治は、意見を異にする国には、相当つけ込まれていた事でしょう。秘密保持は、国際観念から見てもごく当たり前の事だと僕は思います。これをなぜ今まで作らなかったのか？の方が、むしろ不思議に思います。経済の原理や、その国の安全を考えても、スパイ、不正アクセス、外的情報操作、防衛システムのハッキングと、様々な角度の秘密が漏れていたどころか、今までは流れ出していたと言っても、過言ではなかったのです。もちろん、原発事故の世界への秘密保持も政界としては、あるのかもしれません。しかし、放射能問題だけ取り上げたら、もういまや放射能問題は世界各地に飛び火しています。既に、１００年前の人なら生きていられないくらいの量が、拡散しているとも言われる今の地球。今のデジタル時代には、どんな事も出来てしまいます。飛行機事故、新幹線のダイヤ変更、車のナビ・システム、ビルの空調、地下鉄の脱線、信号機の誤作動、最後に来るのが、この国に住むあらゆる人からの個人情報、これ全て、机の上のパソコンから、遠く離れた国から攻める事が出来ます。カードを使った人なら、必ず、銀行預金にまで到達出来るでしょう。ある日、何十年も貯めていた預金残高が０になっている・・・・なんて事も、そんなに難しい事じゃないのかもしれません。そう考えると、報じる側の問題も出てきます。真実を報道して、良い場合と、それを報道してしまったが故に、未来永劫、脅され続けなければならなくなる事柄だってあるのではないでしょうか？別に秘密主義に傾倒した意見ではありません。それを言うなら、なぜこんな当たり前の条項を必死に反対する政治家がいるのでしょう。秘密にされると、なにかやりにくい事でもあるのでしょうか？国が立件し、独立した立憲国家であれば、秘密を保持するのは当然。国民を守る意味としても、極当たり前の事が今までなされてこなかった。この辺に、日本の自由資本主義の危うさがあったと思うのです。誰だって、自分の身体のカルテや、預金通帳、給料や、全てのプライバシーには、入ってこられたくないものです。ただし、この法案を可決したという事は、ある意味、どこかからの宣戦布告も、視野に入れた憲法である事も忘れてはならない事だと思います。ミサイルは、着弾するまでに１４分、威力は広島の１００倍。そんな物が飛んできても、抑止力のデータが盗まれていれば、迎撃する事も出来なくなるのです。これは、決して、遠い先の事を言っている訳ではありません。今、世界で起こっている紛争の殆どが、利権と経済の摩擦問題である事を、よく考えなければなりません。夢と現実は、全く違う事を、個人個人が、しっかり胸に刻まなければならない時代に入ったという警笛と、僕は見ています。