20.04.30 06:05

人生の中でも、時折、自責の念に駆られてしまうような、それこそ、死ぬまで後悔するだろうという、決断を迫られるときがあるように、それぞれの国家にも、思惑と、悔しい決断を下すときがある。それを、無理やり実行すれば、元々無理に計画していたわけだから、その痛み、血や汗を流さなくていいところで流さなくちゃならなくなるでしょう。俗にいう「ゴリ押し」とは、こういうときの判断のことを言うのだと思います。現実を見ずして、単なる名誉欲に流されて痩せ我慢すれば、必ず破綻も覚悟しなければならなくなるでしょう。それが健康体の時だったらまだ、機能するかもしれませんし、勢いに乗るということもあるのかもしれませんが、事情が大きな重篤な病気にかかった病み上がりからまだまだ、介護が必要な状況で、無理やり、マラソン大会に出場するようなもんです。厄介なもので、その道に精通する人々ほど、こういう名誉、痩せ我慢をしてしまいがちである事は歴史が証明していますね。・・・待っているのは、悔しいかな、不名誉と、無理に決行してしまったツケが思った以上に多いことに、かなりの時間差で気がつくもんです。世の賢者たちは、自分を過信するあまり、なんと売り物抜け道を用意しているつもりでいても、内状が逼迫していることまで現実を曲げられるわけではないのです。いくら、どんな手を使って、詐欺まがいとも思える洗脳をしたところで、待っている結果は同じだってことです。ことが終わった後には、空虚な達成感しか残らないでしょう。嫌味なことに、コレを「潔いこと」と、判断する人たちも結構いたりして、その後何十年にもわたって、低迷する経済活動や、自分自身の信用、体の不調に、思わぬ疲労感まで抱えてしまい、国は、単なる負債だけを返すための流れ作業を繰り返す、抜け道のない迷路をただひたすら自分たちが選んだ間違った選択を人のせいにしながら、黙々と、なくてもよかった借金を取り返しのつかないところまで、崩壊した道を、一から作り替えるという、なんとも無駄な努力・・・いや、奴隷のような心情で過ごさなければならなくなるでしょう。この不毛の時間は全員がなくてもよかった事案と苦労として、この国の国民全員に被せられる責任になるでしょう。どんなに嫌でも馬鹿なことをしてしまった・・・なんて泣いても、もう遅いのです。結局、スポーツの祭典だろうが、世界の祭典だろうが、自ずと、その時代に起きてしまった、人間には、どうしようもない運命的な要素からは、誰も逃げられないってことです。それをなかったことにして、前に進めば、進んだ分だけ、ついてこれない人々や企業、世界諸国から、責められる事はあっても、褒められる事はないでしょう。責任を持つという事は、そういう事です。時には、「いくじなし！」と罵られても、諦めることも、また、勇気の一つであることを、今のこの国は、本当に国民全員で、考えなくてはならない時にきています。体も癒えない状態で実行すれば、ギャンブルです。決してエンターテインメントにはならないでしょう。例え、一時期、「日本はよくやった」なんて褒められても、国の中で暮らす人々に、そのとんでもなく大きな借金を、託されてしまうということです。つまり、コレが失敗ということです。後先を見ないで、無理やりな判断を推し進めることになれば、必ず後悔が待っています。しかし、もう派手に花火を打ち上げて、自分たちの国力をどんなに誇示しても、絵に描いた餅は、食べられないことを知っている方にしてみたら、たまらない決定に従った自分まで、責めるような結果になる事は、火を見るより明らかではないでしょうか？火事になったホールからは、誰しも逃げますよね？でも、火事になっているホールに自分から入っていく人はいませんよ。でも、コレ、決行社会ではこのような馬鹿な選択を選んでしまいがちなのです。それは、せっかく何々まで用意したんだから。。。という貧乏根性からでしか無いことを日本人は、考えるべきです。コレばっかりは、器用に、ものづくりをいくらしてきた国でも、地球規模の病気の病み上がりに、健康を装う事は、世界がついてきません。そんな痩せ我慢に、病み上がりの人々が、世界から、観戦にくる気力は、到底、残っては、いないでしょう。現実逃避をさせて国民意識の向上に勤めようとしても、時期尚早です。いくらかでも、残っていたから、熊本城は復興できるんです。何もチャンスがないのに、実行する事は、日に中の焼き栗を、火傷なしに拾うことより、難しいでしょう。それと、いま、このような大イベントを無理にでも結構して、ついてくる国があるのか？ということにもなりかねません。そこで、また感染爆発だの、テロリストの暗躍なんかが起これば、もう「やらなかった方が良かった」に一気に、国民感情は、傾くでしょう。そんな感情のまま、国の抱えてしまった莫大な負債を、我々が、税金から、或いは、体力から、国家は単にびくつきながら、長いトンネルに入らなきゃならなくなる。こんな過酷な事は、世界中の国々の混乱や経済の低迷、まだまだその正体をはっきりさせない、病原菌相手では、勝ち目はないですよね。「あ、やるって言ったけど、やっぱ、できないような気がする！」なんて、途中で発言しても、動き出してしまっている空母艦隊を止めたり、方向転換をするには、あまりにも大きなリスクを伴うということを、私たちは考えなければなりません。このコロナ騒ぎで疲弊してしまった世界を、スポーツ選手の必死な表情だけによって、治るものでもないのです。ここは、冷静になって、オリンピック・パラリンピック、僕は、四年に一度の五輪開催ということから、考え直さないと、どんどんオリンピック招致国の政治的・経済的崩壊を免れない国々が続出すると思いますよ。皆さんは、来年でも再来年でも、日本での五輪開催は、実行可能だとお思いですか？・・・残念ながら、この四年は、世界中、それどころじゃない機器が襲う可能性は、７８％くらいあると、思います。またできる時はありますから、その時に、大いに元気で懐の深い日本を見せても、別に遅くはないでしょうね。中には、「いましかチャンスのない選手の気持ちを考えろ！」という人もいます。この一年、選手たちだって、このコロナの恐怖に世界で私たちとそんなに変わらない生活を余儀なくさせられてきたんですよ。世界のアスリートたちは、少なくても半年は、体を止めていなきゃならなかった状況も感得てあげるべきことには含まれるとも思いますがね。スポーツが大好きな方には、申し訳なく存じますが。いざ、まずは冷静な考えを、持つべき時代なんです。もう、いくら、前に戻りたいと言っても、そんなに早く、この状況を治す事は、困難です。五輪、悔しいですが、「諦めませんか？」それより、この騒ぎで疲弊してしまったこの国に重点を置いて、復興する経済力の確保を、まずはやらなきゃならないところじゃないんですかね？