MIND BBS 〜掲示板〜

チェルノブイリ原発事故 被害者の方から、日本へのメッセージ

11.05.09 22:11

※こちらにいらっしゃる方は様々なお考え、
心境にあると思いますので、
原発のことに触れたくないという方は、
お読みいただかなくても結構ですし、
大変、長いメッセージとなりますので、
その旨、ご理解のほど宜しくお願い致します。


ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
広河隆一さんは、「チェルノブイリ子ども基金」を設立し、
チェルノブイリ原発事故の被害者の方たちの救援活動を
していらっしゃいます。
その「チェルノブイリ子ども基金」より提供されている
事故の被害者である女性と、そのお母様から
日本の私たちに向けてメッセージを寄せてくださっています。
実際に事故を体験した方の言葉から、
私たちは何か学べることがあるような気がしましたので、
こちらに転載させていただきます。


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日本の皆様へ
ウクライナ全国の人々が日本での出来事を固唾を呑んで見守っています。
そして日本の皆さんのことを憂い、その悲しみと苦しみが、
いかばかりかと思い致しています。
チェルノブイリの事故を体験した私たちは、
原子力発電所の事故がどのようなものかを、
とてもよく理解しています。
すでに事故から多くの歳月が過ぎましたが、
その被害は今でも続いています。
多くの子どもたちが病気になり(甲状腺ガンだけでなく)、環境が破壊され、
住民全体(特に子どもたち)の病気への抵抗力がとても弱くなり、
さらに事故処理に参加した人々が健康を害しています
(ある人は亡くなり、ある人は障がいを負っています)。
原子力災害は、とても恐ろしいものです。
たとえすぐにその被害が感じられなくとも、
あとからその正体を現すのです。
私は、日本の人々の勇気と冷静さに心動かされています。
そして日本で起きている一連の事故が、
私たちの国のチェルノブイリのようにならないことを心から願っています。
私は、日本の政府には自分の国民を守るよう気を配ることを切にお願いしたいと思います。
日本はとても小さく、とても美しい国です。
皆さんの暮らすそのかけがえのない「世界」が原子力やそれを動かす誰かの欲によって損なわれてしまうのは、
地球上全ての者にとって途方もない喪失です。
日本の人々は、自身の知恵と独創性、その勤勉さを世界中に誇っています。
ですから、日本の人々には是非とも最も安全な方法でエネルギーを得る方法を考え出してもらわなければなりません。
どうか、その美しさに溢れた土地を、そして皆さんの子どもたちを守って下さい!

インナ・S

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私たちは、皆さんのことをとても心配しています。
毎日のニュースを追い、日本で起きている出来事を大変憂慮しています。
言われるように、こうした事故の被害は直ちにではなく、
後になってから現れます。
人々は年を追うごとに病気になります。
ただそれは、場所によって、放射線量によって
さまざまな形で人々の身に現れるのです。
いずれにしても原子力は人間にとって、
全ての生きるものにとってとても有害です。
原子力によってエネルギーを得ることは、
人類全体にとって大変高くつきます。
日本はとても地震の多い国ですが、
そのような場所は原子力発電を利用するには危険で、
無理があると思います。
ウクライナはそれほど地震のない国ですが、
それでも原子力は利益よりも害の方を多くもたらしました。
自然災害が予見不可能なだけでなく
人間による間違いもあり、こうしたもの全てから
何年もずっと逃れ続けるのは不可能です。
自分たちが得るものの引き換えに、
後の世代の子どもたちに何を残しているのか
考えなくてはなりません。
常に爆発の危険に晒され、
有害な放射性廃棄物の墓場を作り、
さらに発電所が止まっても、その先何年も原子炉は
危険であり続けます。
全ての原発を今すぐ一斉に他の方法の発電所に切り替えるのは難しいかもしれませんが、
しかし、原子力に頼らないようにすることは今すぐに考える
必要があると思います。
原子力によってエネルギーを得ることは、
普通に暮らす人々にとってあまりにも代償が大きい方法です。
自分自身の命、さらに家族や友人たちの命と健康を代償として支払うことになります。
残念ながら、私たちの国ではこうした普通の人々のことは省みられず、
国を動かす人々は、いかに早く、いかに少ない元手で大きな利益を自身が得るかばかり考えています。
国民の暮らしや命といったものは、大して重要ではないのです。
チェルノブイリ原発の事故で被災した人々は、これまでに自らが受けた被害に見合う補償を得てはいません。
チェルノブイリ被災者の障がい者年金は、とても僅かなものです。
人々は静かに、黙ったまま病に倒れ、虫けら同然のように扱われて命を落としていきます。
生きる権利が認められているのは、政府の高官のような人々だけで、全ての命あるものという訳ではないのです。
私は、日本の政府は賢明で、国民に刃を向けるようなことはしないと思っています。
私たちのウクライナでは、国民の寿命が短くなってしまいました。
健康な人は少なく、多くの人がそれぞれ問題を抱えています。賢明な国の人々は、原発をなくそうとしています。
そもそも、自分の国民の命を本当に大切に考えている国であれば、このような発電所は作る気にならないと思います。
人生は一度きりで、とても速く過ぎ去ってしまいます。
その大切な命を守って、
未来の世代の人々のために良いことをしてください。
皆さんの国はとても小さく、
どこへも逃げ場がないのですから、なおさらです。
私たちの所にも春が訪れています。
太陽が輝き、日は長くなりましたが、まだ風は冷たく、
雨も時折降ります。
でも、草は緑を増してきています。
間もなく、サクラの季節を迎えます。

インナの母

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上記のメッセージは、“「チェルノブイリ子ども基金」より提供”と記載の上、転載・転送可能です。
多くの人に読んだいただきたいと思います。

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