クリスマスの夜
senka
12.12.26 22:16
午後10時ころ仕事帰り
近所の木立の植え込みの中に、年配の男性の横たわる姿が。
もぞもぞと身体をくねらせ何をしているのか。
植え込みが邪魔をして立ちあがれない様子。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃーないです・・・・ジョークです。ジョークですよっと・・・」
30秒ぐらい、ちょっと距離を置いて様子を見ました。
肩からカバンを下げて、軽装ではありますが、わりとしっかりはしています。
「あのぉ・・手を貸してもらえますか・・・立てないですよ・・・」
「はい」
手袋をした手で、差し出された手を、わりと強めに握り、相手の息に合わせてグイと引き起こしました。
びっくりしたようにスクッと立ちあがり、両手を合わせて拝まれてしまいました。
「ありがとうございました。ありがとうございました。」
さっきまでのグダグダの様子は嘘のようにショッキリされて、
「もう大丈夫ですか?」
「はい。じゅうぶんです。」
手を合わせたままで、照れくさそうに笑みを浮かべてキョロキョロされていた。
クリスマスの夜に、偶然出会ったことでした。
